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砂塵の舞う中東を超重装甲主人公機が爆走する痛快ロボットSF!

砂塵を突き破りながら駆け抜ける主人公機が目に浮かぶ描写が見事! 重装甲で迫りくる攻撃をあざ笑い、熱核ジェットの爆走でひき潰す、その名の通り地獄の業火のような主人機が熱い。

搭乗するは孤高なる主人公:ジーク。執念の塊のような主人公が、表面上は人当たりが良いものの傲慢不遜の相方とチームを組んだらどうなる…? ワクワクしませんか?

己の存在意義を賭けて闘争する主人公が、果たして超強力敵兵器を打倒できるのか!?そのドラマから目が離せません!

もちろんSFの醍醐味でもある未来技術も、非常にリアル。歯ごたえのある作品がお好みなら、おススメです!

平和の守護者と地獄の業火

  • 投稿者: 遠藤鶴   [2020年 12月 24日 17時 11分]
抜き身の刀の様な青年ジーク。邪魔をする者は上官だろうとお構い無しな彼の元にやって来た新たな上官、サムエル。周囲の人心掌握に長けた彼は、一見するとジークと正反対だが、その本質は何処か近いものがある。だからこそ二人は反発し合う。
片や失敗作の烙印を押された近接偏重の鉄人、片や米国の技術の粋を集めた広域制圧機。駆る戦略兵器『T-Mech』の性質さえ正反対な彼らは、敵陣営が同じくT-Mechを投入して来た事で協力せざるを得なくなる。
果たして、この出会いは彼らにとって吉か、凶か。砂塵と血煙の舞う戦場を駆け抜ける彼らの戦い。重厚な世界観と巧みな表現で彩られた力作。ロボットを愛するなら、読んで後悔はしないはず。
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