イチオシレビュー一覧

　ヤマトの国の大地人、異世界食堂に続く犬塚惇平氏の新長編。氏の魅力は世界を描くことへの注力。異世界食堂は飯テロ（も素敵だが）だけではない、ねこやを結節点として描かれる異世界。人間、妖精、鬼たち、諸王、勇者、神々までが料理とともに明かされ次第に細密になっていく世界の姿、それが魅力だ。
　そして始まった新連載、主人公は世界征服をたくらむ悪の秘密結社のＣ級怪人。裏切り者『アサルトローカス』に組織を壊滅され、幹部科学者（美少女）の荷物持ちとして剣と魔法の異世界に逃走したという設定からは信じられない冒険活劇の古典チート「智慧と勇気」を持つ超科学世界人の魔法世界の冒険。そしてもう一つの物語、並行して語られる結社崩壊後の怪人を受け入れた世界の狂騒曲が交差して、、、

　まだ始まったばかりの連載ですが何より更新を楽しみにしている物語です。