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余命いくばくかの夏休みの情景

余命宣告された時、どのように過ごすだろうか。

実感が持てなくて、周囲に伝えるのも憚られて、「なんで俺が」と天を呪って、ひとまずはこれまでの生活を続けて。

ただでさえ悩みごとが多い時期である。
余命宣告を抱える余裕などない。
しかしある日、情報量の洪水のなかで人魚と出会う。

重い題材だが、ファンタジー要素とコミカルな会話が適度に中和してくれて重くなりすぎない。
情景描写と感情表現が豊かで、キャラクターが生き生きとしている。良い作品でした。
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