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遺された二人による優しい家族の物語

  • 投稿者: 山下愁   [2020年 09月 12日 13時 59分]
雨宮雪羽は唯一の肉親である姉を、駒江不知火も唯一の肉親である兄を喪った。
この世を去った二人は夫婦となり、彼女たちは四人で暮らすはずだった。
唯一の血の繋がりを持つ家族を喪いながらも、彼女たちは『家族』を始めることにした。四人で営むはずだった暮らしを、たった二人で。

とにかく文章が繊細で綺麗、そして涙なしでは読めない。
家族を喪った彼女たちの悲しさ・寂しさ、そして前に進もうという強い意思が文章から読み取れます。文章量は少し多めなので、じっくり読みたい方にお勧めします!
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