イチオシレビュー一覧

「どっちも自分の方が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ」とはドラえもんの言葉です。

実際、人間と魔族の抗争ということになれば、どちらも正義の名の下に、相手を攻撃する。その上での嗜虐行為や略奪行為も正義の名の下に収まってしまう。

それだけならともかく、人間も魔族も更にその上、内輪もめをしていて、内部的にも同じようにする。

これがある意味リアリティでしょう。

そんな中にあって、とにかく主人公は自分の中の正義を貫き、真っ直ぐ生きる。

その姿は暗闇の中に差し込む一筋の光のように美しいものがあります。

主人公のすがすがしいまでの生き様が魅力的です。

ファンタジーやヒーローものが好きな方読んで損はないはずです。

人間達に裏切られ、騙し打ちによって死亡する魔王。人間側の非道なやり方に憤った勇者は一人謀略に立ち向かい、囚われた魔王の娘を救うために戦う――！

冒頭からぐいぐい引き込まれる王道のストーリーです。変化球の多い昨今のなろう界ですが、シンプルに正義のために戦う勇者の英雄譚を僕は待っていた！

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