イチオシレビュー一覧

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あまり読まないジャンルだからこその発見

恋愛系の小説はあまり読んだ経験がなく、勝手な思い込みで波乱が少ないものなのかなと思っていました。

まだ10話までしか読んでいませんが、
自分の思い込みが馬鹿らしい。

深く作りこまれた世界観は引き込まれますし、そこから生み出されるいくつもの嵐の予感には心躍らされます。
波乱がないとは誰が言ったのか……

また、なろう特有の軽快でスピーディーな文章とは一線を画す、情緒豊かで丁寧な筆致は秀逸で、綺麗な文章だと感じ入りました。

ブックマークさせて頂いたので、これから暇時間の楽しみができました。

気づいたら読み終わっていた!!

西洋の空気感が存分に生かされている作品。
ストーリーはシリアスなのに、違和感のない表現でとても読みやすいです。また後書きや幕間にも本編をより楽しめる要素が含まれているので、何度も何度も読み返したくなります!!

作者としても参考にしたいと思える素敵な小説です^^*
これぞ恋愛ファンタジー!今後にも期待(´∀`*)

この作品には『艶』がある。

  • 投稿者: 地辻夜行   [2020年 03月 28日 15時 34分]
死にたくない。

理由なんてない。生きている喜びを感じたことも、未来への希望なんてものもない。

それでも・・・死にたくない!

生への渇望、執着。

黒き麗人はそこに何を見たのか。

とても美しい文章で綴られた、いや、とても艶やかに彩られたこの物語は、読書の心を魅了し、はなさない。

是非、一読してもらいたい。一度、物語に入ったが最後、貴方は最後まで読み進める以外に、作品から離れる術を失うだろう。
それだけ、魅力のある物語。

大人な雰囲気に、読み応えのあるストーリー

表紙のイラストと、作品の雰囲気が見事にマッチしてますね。
美しい文体だと感じました、シンプルなストーリー展開に飽きた方は是非、おすすめしたい作品です。

主人公の感情的な表現や、細かい設定と情景の描写にとてもこだわりを感じました。

読んでいて、深みにはまっていく。そんな一冊ではないでしょうか。
先の展開を予測出来ないのもまた面白いです。

そこに、愛があるのなら

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 02月 16日 00時 22分]
管理
平穏だった日々は突如として終わりを告げる。
優雅だった日常は終わり、激しい終わりに身を投じる。
自分勝手に生きて来た主人公に待ち受ける運命とは。
そして……。

 この作品は非常に展開が気になる作品です。
 裏切られてもなお、進み続ける。
 主人公の生き様に目が離せません。
 この先の展開は読めませんし、白熱したバトルに注目でございます。
 お暇がありましたら読んで見てはいかがでしょうか。

吸血種の始祖たる彼女の愛

常闇の女王
それは畏怖の象徴
恐怖の証
好き放題、やりたい放題に生きた吸血種の始祖のたる女の証
彼女は誰よりも美しかった。

彼女は男に血を与える。
彼女の血は人を狂わせる。

一人の男は超越者として蘇る。

男は愛と忠誠を彼女に注ぐ。

彼女の心には、男の影が……

彼女の心にはトラウマが……

様々な困難が降りかかる。

彼女の愛の物語

設定が面白い吸血一族ロマン

吸血種族カルミラの女性ヴィオレットと、戯れで彼女に命を救われた青年の恋愛ファンタジー。吸血鬼物は多いが、本作は「従者」や「超越者」など設定が凝っていて、吸血一族の一方的な支配でないところが面白い。2人を取り巻くキャラクターの描写もいい。吸血の民の宿命と、ヴィオレットの過去の因縁。愛について考えさせられる、艶やかで気品あるゴシックロマン。漫画「イノサン」とか好きな人は是非。

失った愛と手に入れた愛

悠久を生きる吸血種族カルミラの民。吸血鬼と呼ばれることを忌み嫌う者達だが、そんな彼らも人ならざる者である。

そんなカルミラの誇り高き女性ヴィオレット。その血を与えられひとりの男が死の縁から蘇った。人間にとって猛毒であるカルミラの血を受け入れた「超越者」としてーー。

かくして二人は平穏な日々を送る……はずだった。しかしヴィオレットの心の奥にはかつて愛した者の影が刻まれている。

キャラクターの息づかいまで聞こえてきそうな美しく艶やかな言葉。情景が目に浮かびそうな巧みな文章構成。キャラクターひとりひとりが個性に溢れ、麗しくもミステリアスな雰囲気に惹かれてしまう。
 
読み応え抜群の妖しく艶めく濃厚なファンタジー!
 

美しく、耽美な世界に描かれる濃密なドラマ。

  • 投稿者: 雷然   [2020年 01月 16日 04時 22分]
その力は心を奪う。

一人目の男は奪われたことに怒り、人ではなくなった運命を憎悪した。

奪った女王は傷つき、力を恐れ、遠ざけた。

運命は女王に、二人目の男を寄越した。

二人目の男は力を、運命を受け入れた。女王を受け入れた。


この物語のタイトルは
『宵闇の女王は二度目の愛を誤らない~拾った青年に血と寵愛を捧ぐ~』

愛に誤ちがあるとして、二度目の愛を誤らないとして、三者は全て、特別すぎるほどに特別。

故に事件は起きた。
その規模はまだ広がっている、動いている事件だ。

事件が運命の歯車を回す。それぞれの運命を。

吸血種族による仄暗い寵愛が美しい

  • 投稿者: 山下愁   [2019年 11月 22日 23時 07分]
吸血鬼ではなく吸血種族……始祖の名前と血縁を受け継ぐ美しい女のヴィオレットと、そんなヴィオレットの血液を飲んで蘇った男ラスティの恋愛物語です。
どこかダークな世界観で物語に引き込まれる独自の設定……そしてヴィオレットに隠されたトラウマとその過去。繊細な文章はとても読みやすく、なおかつヴィオレットの美しさがこれでもかと引き出されています。
宵闇の女王として名を馳せた美しきカルミラの民による、仄暗さが癖になる作品です!
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