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勇者は亡者で愛したのは聖女

勇者は死んだ、魔物に引き裂かれて・・・・。勇者の仲間は勇者を蘇らせようと最善を尽くす。
だが勇者は生き返りたく無いと言う。何故なら過酷過ぎる世界、勇者と勝手に認定され、戦わされ続けた世界。
そんな世界に戻りたいか? 答えはNOだ。
だが勇者には一つ未練があった。それは恋。
蘇生魔法に抵抗した結果勇者は亡者になってしまう・・・・。
先の展開に乞うご期待!

ただ蘇ってきただけではありません

  • 投稿者: 山下愁   [2019年 11月 08日 22時 00分]
勇者が魔物と戦った末に死亡し、仲間の魔術師の蘇生魔法によって魔物ないしは骸骨やら人間ではないものとして生き返る……そんなファンタジー小説は多々あります。
本作品も魔物の凶刃に命を散らした勇者が『亡者』となって蘇ります。成仏したい勇者様でしたが、まさか中途半端な魔物として蘇るとは……。

いえいえ、この物語はただ蘇るだけではありません。
無事に天へ召されるには『未練』を晴らさなければなりません!

こちらの勇者様の未練は自分を蘇らせた張本人である聖術師の彼女に告白すること!
しかし彼女は魔物にとっては脅威となる存在であり……勇者様の天へ召される道は茨の道です。

魅力的なキャラクターにテンポよく読める文章で、最初から最後まで物語に魅了されっぱなし。ただのファンタジー小説だとは侮るなかれ!
勇ましく元気で無謀な亡者こと勇亡者様の告白そして成仏に至る道をぜひ刮目してご覧ください!
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