イチオシレビュー一覧

己は何者か？

自分の記憶を失くした少年は、まったく知らない世界で途方に暮れる。

そんな少年にプレゼントされたのは、偶然知り合った少女二人の死と、繰り返される時間。

三回目の見知らぬ世界での挑戦で少年は、全ての秘密を知っていそうな相手と会話する。

その相手は、喋る右腕だった。

しっかりとした文章力に丁寧な描写。さらには適度に散りばめられた謎。なにかをしでかしてくれそうな登場人物。
読み進めるのに必要な要件を全て揃えてくれている秀逸作品。

少年が時を繰り返した先に見るモノはなんなのか興味が尽きない。
是非ご一読して頂きこの作品の魅力に触れていただきたい！

まず最初にこの作品の素晴らしいところは、文章や描写が美しいところだ。
プロローグから独特な世界観を表現しつつ、普通であれば恐怖を感じるようなシーンですら美しく感じさせてしまう。

そして第二に物語の組み立て方、構成。
作り込まれた作品が好きな方であれば、必ずや刺さるはず。
詳しい内容を書くとネタバレになってしまうので控えるが、是非ともまずは第一章を読んでいただきたい。
読み終わった頃にはきっと、この小説の虜になる事間違いなし。

途中途中に挿入されている挿絵もレベルが高く満足感を得られます。

このレビューで少しでも興味を持たれたらぜひご一読を！

死をトリガーに時間遡行が起こるというテーマで描かれているこちらの作品ですが、

プロローグで描かれる生と死の狭間の世界の描写は独りの読者の意見ではありますがグッと引き込まれる表現でした。

読み始めからワクワクとした高揚感を持って読み進めると畳みかけるように熱量のこもった『死』という表現が描かれています。

複数視点で描かれるシナリオの進行もそれぞれがキャラクターの掘り下げと重要な伏線が織り込まれているので、

エピソード１終盤にかけて一つ一つが繋がっていく過程は「おおお！そうやって繋がるのかぁ！」と1章にもかかわらずクオリティの高い構成となっています

ずば抜けた描写力で描かれる作品なので迫力を感じることができました。ぜひ、ご一読いただきたい作品です。

記憶喪失の原因から始まるのが意外と斬新に感じました。

普通ならばなぜ、記憶を失ったのかをミステリー方式で解消していくのが一般的なのだが、これは地獄で悪魔と契約する。

しかも地獄の表現が私の好みで読みやすかったです。

その後の主人公の行為の目的も実に壮大で、触りだけだが読んだ感じ、ワクワクしながら読み進められました。

彼自身、何故此処に居るのか?　解らなかった。

そこで『変わり者』に出会うまでは。

次に覚醒した時、彼の記憶は失われていた。

そこからこの物語は、加速していくんだ。

繰り返される現実は、どこまでが本当なのだろう。

彼は定められた運命に抗い、明日を見るのであろうか?

複雑に絡み合う謎の数々に読む者は魅入られる。

是非、このSF作品をお読みください。

オススメですよ♪

ファンタジーかと思いきやSF要素満載の作品！

主人公は死後の世界の真実を見極めようとする。

死後の世界で自己を失っていく・・・・・・。

そんな中カースと出会いある契約を果たす。

主人公は異世界で記憶を失いタイムリープをする。

圧倒的な文章力での戦闘シーンは誰もを惹きつける！

徐々に明らかになる謎

今後の展開に大注目です！

いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように
文章の基本となる５W１Hですが、この作品は複数視点の上にちょくちょく時間は巻き戻るし、タイムリープでリセットされるので、追いかけるのは難しい！
さらには、これぞSFと言った感じで独自用語マシマシですし、設定の深さと言ったらそれはもう【沼】と言った感じです。

ですが、意外なことにすんなりと読めてしまうのが本作の特徴であり魅力です。

その理由は、描写の緻密さと読者を引き付ける謎へのきらめきだと思います。

ジャンクフードなライトノベルとは一味違う、噛み応えあるこの作品。
皆さんもこの深淵を覗いてみませんか。

綿密な文章で描かれるタイムリープファンタジー。
よくある？　そんなこといっちゃいけない。紛れもなくこの作品独自の良さがある。
それがまずSFだ。往年のSFを感じる設定は圧巻だ。実に好ましく素晴らしい。
大災禍、自動書記、フライデー、ここらに引っ掛かった人は読んでみよう損はさせない。
多くの登場人物、組織の思惑が絡み合い壮大な物語を作り上げています。
重たい作風なのでゆっくり読むことをおすすめします。
ぜひ、休日のお供などにいかがでしょうか！

独特の世界観で紡がれる異世界ファンタジーです。今流行りの異世界転生ものかと思いきや、なんとタイムリープ要素あり・SF要素ありとなかなか異色。
残酷な表現すらも、もはや芸術と読んでも差し支えないほどの詳細な文章はテンポよく読むことができます。「これからどうなるのだろう？」「主人公の記憶に何か意味があるのか？」と推理しながら読むのも良し、独特の世界観に浸るも良し、じっくり読んでみるといいでしょう。