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気まぐれな三毛猫の悪戯が、僕に魔法をかけた……。そして、初恋のように苦しくなった

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 10月 29日 08時 56分]
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 近所の家の塀のうえに、毎朝、とても美しい三毛猫がすわっている。
 僕は、その三毛猫に魅了されてしまったようだ……。

―――あの猫を触れば、どうなるものか。

 僕の頭の中を、こんな想いが駆け巡る。それはまるで、恋にも似た感覚で……。
 ただ、その想いを行動に移せない障壁も、そこには、確かに存在していて……。

 触れたい、けど、触れられない……。
 僕のそんなジレンマを、三毛猫は感じ取ってくれたのだろうか……?
 部活が終わり、帰宅の途中で、三毛猫のほうから近づいてきた。

 その気まぐれで、好奇心旺盛な瞳が、僕を見つめていた……。そして……。


 何気ない日常のひとコマ……だけを切り取ると、素敵な純文学が出来上がる。
 三毛猫を触れることが、どうして恋につながるのか……。読めば解る……とは、こういう物語を言うのだろう。

 おもしろかった……。
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