イチオシレビュー一覧

　学生編から本当に感情移入していしまっています。作者の方がの今までの経験が、赤裸々に反映されているのだなともいました。私も本当に共感できることだらけで、のめりこんでいます。また個人的に珈琲愛好家であり、自分も好きなことで事業を起こしたいと思ってい矢先なので心が動かされています。
　この小説はこの「小説家になろう」の中で終わらせるのは大変もったいないと思います。ネット配信サービスにて、アニメ化したほうが絶対いいと思います。お金になるからでなく、今の日本に大きなインパクトを与える可能性があるからです。
　この小説をこのままにしておくのは大変もったいないです。ネット配信サービスでアニメ化＆ドラマ化することを強く希望します。

んーこれは苦いですね。まずこれが冒頭に出てくる言葉です。（30話まで読了）
味でいうなれば、ドリップかな～。
学生時代が暗く＝黒く、コミュニティに押しつぶされそうになる主人公、生まれ持ったもので周囲から受け入れられない事からどんどん歯車を歪ませていき、周囲から孤立していく。
これがコーヒー豆を抽出するような気持ちさせます。コーヒーの苦さを連想する言葉が散りばめられていて、濃く苦いコーヒーが苦手な人の気持ちはこの作品を苦手といってしまう人と同じ感覚に落とし込んできます。しかし、そういう声もあがるであろうとわかってて作者はあえて書いている。そして、少しギャグという砂糖を置いて読者のスタミナ回復を図っているのは計算なのかと疑ってしまう。そして、第二章の布石を終えて一章が幕を閉じた。
この苦さどこまで続くのかカフェイン中毒のような気持ちにさせる作品です。

この作品、出来は非常に良い。ゆえに良くも悪くも主人公が全てという作品でもある。

作者の分身ともいうべき主人公「葉月梓」は、今の日本のシステムの中で半ば殺されかけ、それでも自分を曲げずに愛するコーヒーとともにバリスタとして成り上がっていく。

そんな背景も手伝って、主人公の思想はかなり尖っているし、時に幼稚でもある。人によってはブラバしかねないような過激な言動すらある。

しかし一方で、そんな社会不適合者の彼に魅力を感じることができた、そのせいで最新話に辿り着くまで止まらなかったという事実がある。よって私の他にも、この主人公を好きになれる人はきっと居るはずである。

コーヒーを、ただただ苦い飲み物と感じる人もいれば、香しく美味しい飲み物と感じる人もいる。それとたぶん同じ話である。

だからこのレビューを読んだあとは、ぜひ試してほしい。葉月梓という主人公があなたの口に合うかどうかを。