イチオシレビュー一覧

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よくあるナンセンス文学かと思うことなかれ

序盤で壊滅的、また退廃的なナンセンス文学かなと予想し読み進めていましたが良い意味で裏切られました。

途中で出てくるキャラクターたちに全くの統一性を感じられません。どれもへんてこで登場は唐突です。しかしそこにも伏線やメッセージが隠されているのでは?と期待させてくれる哲学めいた作品です。

意味がないようであるようでやっぱりないのかな?と終始期待値を維持できたのははひとえに文章力があるからでしょう。
物語自体は銀河レベルでクレイジーなのに描写、主人公のモノローグがめちゃくちゃ丁寧で繊細、整理、構成されていてスラスラと読めるようになっています。

子供の頃ダレン・シャンが好きだった方にオススメです。
狂気ならダレン・シャン超えです。
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