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死後の話と生後の話

  • 投稿者: 三羽高明   [2020年 03月 04日 21時 53分]
――生き返りって話、あるじゃないですか。

この小説は、タイトルにもなっている、そんなセリフから始まります。発言者は、忌まわしきソファに腰掛ける謎の少女。彼女は「生と死の境目はあいまいだ」と語ります。
会話の相手は刑事の男性です。彼は、ある事件の捜査の最中に、偶然彼女を見つけました。

そこから繰り広げられるのは、事件の真相と少女の正体にまつわる、冒涜的な狂気の物語です。名状しがたき深淵を、あなたも覗いてみませんか?

大丈夫、深淵に囚われ、帰れなくなるなんて事はありません。だって、生と死の境目はあいまいなのですから。
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