イチオシレビュー一覧

初めはただの殺人の第一発見者だった。そして、それを興味本意で探偵ごっこの様に追いかけていく主人公達。
だが、これはそんな生易しい第三者視点で見れる物語ではなかった。
猟奇的な殺され方をする被害者達。防犯カメラに映った不気味な女のメッセージ。正体の掴めない宗教団体、そして、10年前の事件。読み進めれば読み進めるほど、どんどん新たな要因が複雑に絡んでいた事が判明していく。
個性あるキャラ達は間違いなく物語の中で生きており、まるで、生身演者が居るサスペンスドラマでも見せられてる気分だ。この読者を引き込む力は圧巻だ！
是非読んでほしい！！

読み始めた時、起こる事件に背筋が寒くなり、日が陰った時間には読まない方がいいとさえ思った。
それ程、冷気を帯びる感覚のある物語だと思ったのだ。
だが、文章の巧さもあり、どんどん引き込まれていった。後々は暗い事も忘れる程にのめり込んでいた。

ミステリーは徐々に佳境を迎え始めるが、そこで予想していた犯人が違う事が度々起こった。
どうも私は作者の思う壺にハマってしまったらしい……そう気がついた時には佳境は既に過ぎていた……。
つまりは初めから終わりまで、私は作者の手のひらの上で思考を続けていた訳だ。

作者はかなりの勉強をしている人だと見受ける。知らない事が多く出て来て、勉強になった。

この物語はかなり感情を揺さぶられる。
そしてさらに先が知りたくなる。
本編は終えているが、今後も追いかけたい作品だった。

28/28まで読了。

「何か起こるの？　何か起こるんだろ？？」というサイコな恐怖感が何とも言えません！
意外とこういうジャンルって、なろうでは良作をあんまり見かけないような気がするんですが、
これ、ちょっと掘り出し物ですよ？

ただその分、「本格的に猟奇」なので、そういうのに耐性がない人は、より一層、覚悟を決めて読みましょう。
僕は読んでる最中、三～四回「 ギャ────∑(゜Д゜; )────ァァッ!!」←こんな感じになりました。

ミステリーの醍醐味である、「疑い出したらキリがない」が存分に味わえる逸品ですよ！