イチオシレビュー一覧

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世にも珍しい地獄に転移!

このウェブ小説界隈、異世界転移は数あれど、こちらの作品では転移先が地獄。
人が死んだらたどり着くと言われる地獄なのだ。

女子学生の凪は、気がつくと何故か地獄にいた。
そこには鬼や烏の妖、人ではない存在がごく普通に暮らしていた。
日本人に馴染み深い家屋に着物の妖たち、ハンバーグレストランなんかもある。
凪はなぜ地獄に転移してしまったのか。

軽妙な語り口で次ページを繰る手が止まらない。
オススメの一作です。

あるがままであれと思う

 頁を開いて作者の切なる叫びを読み、心に留めて本文を読み始めると整っている地の文と会話文のバランスに安心感を覚えた。
文章作法と言われるセオリー達も習得した上で本作は執筆されている。

 作者の言葉に呼応するように感想欄も一読したが、そこまで言われる作品だろうかと少しだけ感想欄の言葉達を読み悲しく思ってしまった。
それらが悪意によって書かれているとは決して思わないが、少なくとも自分は人称変化も描写についても混乱せずに読む事が出来た。
そうして、あらゆる作品は作者が人生で得てきた物をアウトプットする形で創られているのだから、本作は紛れもない作者だけの、作者しか書けない作品だ。

 作者には確固たる執筆スタイルがあるように思えた。
だからこそ本作への言葉は野暮であると感じる。
指摘されて納得出来る事について作者はきちんと受け止めている。
そうして真っ直ぐ進むこの物語は良き物になっていくだろう。

地獄も確かに異世界だ

  • 投稿者: 青蛙   [2022年 04月 17日 23時 52分 ()]
異世界転移、そりゃあ和風の異世界だってありますよ、ええ。
何もナーロッパだけじゃあないんです、なんせ作品数が豊富ですから。
そう思ってページを開けば先にあったのは地獄。なるほど、確かに地獄も異世界といえば異世界か。和風だな。
地獄にだって普通に暮らしている鬼や獄卒はいるんです。ご飯も食べるしジョークだってお手の物。強大な敵も和風スタイリッシュに決めてやっつけろ。
一味違う和風ファンタジーの魅力が、この作品には詰まっています。

風変わりな異世界転生もの!

  • 投稿者: sacra-flos   [2021年 10月 21日 16時 33分]
異世界転生と言えば、中世のヨーロッパみたいなファンタジー感にあふれた世界が王道ですが、こちらはなんと! 地獄です。なかなかユニークな転生先で、どことなくどこかの温泉街を思わせる雰囲気が魅力的です。地獄が舞台ということで、もしかして残虐なシーンばかり? と思われるかもしれませんが、とても楽しい地獄生活を堪能できます。

話の構成がしっかりしている、THE 異世界転生。

  • 投稿者: Chromewrite   [2020年 12月 21日 15時 30分]
物語の部分部分によって描写に偏りはありますが、全体としては、非常によくテーマのまとまったファンタジーだと思います。
異世界転生らしき構成となっていて個性が出ています。多少残酷的な描写も存在するので、人によって好みが分かれてくるとは思いますが、何か異世界物が読みたいなーってときはこの小説がおすすめです。
今後の進捗に期待!

地獄は結構いいところ

  • 投稿者: λⅢ   [2020年 12月 12日 23時 39分]
弐幕まで読みました。地獄を異世界として設定する珍しい作風。ただ、凪ちゃん以外の高校生たちはもともと妖との縁がある設定で、未知のファンタジー世界というわけではないみたいです。地獄は現世と同じように街があり暮らしがあり、そこに住む鬼も人と大差ない見た目です。なんならちょっとした観光で行ってみたいほど。親近感の湧く世界観は本作の見どころといえるでしょう。

地獄を「0から」

  • 投稿者: 金龍   [2020年 09月 15日 21時 18分]
異世界転生ものの多く(自作の小説含め)は、旧西欧を背景に亜人や獣人、モンスターといったRPG的な要素を組み込んだ世界を用いている中当作品は、その舞台として完成された世界を使用せず、「陽気な地獄」というまだイメージとして想像しにくい異色の世界観を題材として用いています。

つまり作者は、作品を背景から全て一から作り上げる必要があるわけですが、それを見事に文章上にて表現しております。これは大きな強みであり、素晴らしいことです。

所々垣間見れる地獄の中ならではの「地獄ジョーク」なんかも、作者が丁寧に地獄というテーマと向き合い、巧妙に作成されていることが分かります。
私「カキドラゴ」より、完結をお祈り申し上げます!

地獄へまさかの異世界転移! 愉快な地獄へようこそ!

  • 投稿者: 山下愁   [2020年 09月 13日 18時 34分]
気がついたら何故か地獄にやってきていた主人公。
とんでもない始まり方を経て、主人公は偶然出会った烏の妖と共に閻魔大王の元へ行くことに。
何故、主人公は地獄へやってきてしまったのだろうか……?

話がテンポよく進んでいくので、さくさくと読み進められます。
そして何と言っても、生きているはずの主人公が地獄に召喚されてしまったというインパクトの強さが印象的です。異世界転移とはよく聞きますが、地獄に転移って有りですかね? いいえ、有りなんですよ!!
普通の異世界転移に飽きた方、今度は地獄に転移したこちらの作品はいかがですか?

地獄という名の裏の世界

  • 投稿者: コナカナ   [2020年 07月 23日 22時 42分]
 地獄って聞いて何を思い浮かべますか?
 そこら中に炎が燃え盛り、鬼や獄卒たちが暴れ狂って暴虐と破壊の限りを尽くす地獄か、それとも悪魔や悪人たちが封じられている極寒と氷結の地獄。大体はこの二つに分けられると思いますが、両者に共通するのは堪え難い苦痛でしょう…。
 しかし、この作品の地獄とは、地獄という名のもう一つの世界です! あることがきっかけで地獄に迷い込んだ主人公たちは、そこを舞台として旅することになります。そこにはレストランがあったり、美味しい食べ物があったりと、前述の阿鼻叫喚の地獄絵図とはまるで違い、現世とは似ても似つかないようなコミカルで独特な世界が広がっています!
 また、一話一話も読みやすいので隙間時間に楽々読み進められるのも特徴です! さあ、皆さんもこの地獄に足を踏み入れてはみませんか?

地獄を舞台とした新しい物語

この物語の舞台は、なんと地獄! 主人公が地獄に迷い込んでしまうところから物語が始まります。
さすが今までになかった舞台なだけあって、描かれる世界観はとても新鮮でワクワクが止まりません。地獄と言われれば恐ろしい獄炎のイメージばかり先行しがちですが、この物語で描かれる地獄はそんな恐ろしさも消し去ることなく、それでいてコミカルに描かれているので、とても親しみが持てるでしょう。

日本人には馴染み深いはずなのに、なぜか今まで触れられなかった・考えることもなかった新しい世界。そこで紡がれる、コミカルなのにリアリティもある物語は、読者に新鮮なワクワク感を与えてくれます。
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