イチオシレビュー一覧

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感動して、一気読みしました

この作者のお話はいつも面白いです。
伏線を一杯はっていて、とても練られていると思います。

でも、一番は単純に読んでいてとても面白い。それにつきると思います。
寝ないといけないのに、読んでしまう、そんな面白さです。
私も物語を書いていますが、ここまでの話は中々書けません。この話は読みだしたら止まらない、夜中までかかって一気読みしてしまいました。

このお話も読むのは2回目ですけど、本当に楽しめました。ヒロインもヒーローもとても輝いています。

お勧めのお話です。

お祖母様の願いの成就に泣きました

本編は、…言い方は悪いですが正直凡百のヒロインちやほやモノという印象でした。
ですが、最終話


…の、後の「遺言」
これが、この作品における全てではないかなと感じさせられました。

感情移入するとはいえ作品内キャラクターはあくまでも作品内キャラクターで、所詮第三者目線での「共感」であり
読者である「自分」との解離は僅かであれ、あると思うんです。
そこにきて最後(…の後)の、「遺言」ですよ。
…本編でみて、感情移入してきた各キャラの事を「第三者」視点で(しかも自分と同じように好意的に)見る「遺言」ですよ。
こんなの、…………(察して)…………反則に決まってるじゃないですか!!!

というわけで、
読む際は自分を「お祖母様」の立ち位置において読むのをオススメします。
…まぁ大部分の人が自然とそうなるだろうけど。

良い作品をありがとうございました。

未来を変えた魔術師

  • 投稿者: 真珠姫   [2022年 08月 30日 21時 45分]
亡き祖母から結婚相手を指定され求婚するも見事に振られてしまった公爵閣下。
彼が祖母から受け継ぎ週末だけ開いている魔術師の館に彼を振った伯爵令嬢が弟子入りしてきます。
恋愛に不慣れな二人がすったもんだの挙句大団円に至るまでを単純に楽しんで読んでいたのですが。
最終章でひっくり返されました。
大魔術師であった祖母が何故二人の出会いを演出するに至ったか、かすかな希望に向けての布石が優しい目線で語られます。
終章直前までは女主人公の不器用さドンクササを大いに楽しみ、余韻ある終章でほんわりしてしまいます。
読み終えた読者を幸せにしてくれる物語、おすすめです。
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