イチオシレビュー一覧

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文章が好きです。

  • 投稿者: 相川 純   [2020年 10月 31日 13時 41分]
話の起承転結における起の部分は
「雪深い土地で、暖炉のそばで仲の良い人と肩から毛布をかぶって、スパイスの入ったホットワインを飲んでいる感じ」
のお話です。
ところが承になると
「暖炉でホットワイン? そんなものはないよ。あまりの寒さやアンタが見た幻さね。マッチ売りの少女と同じ理屈さ」
と言われてしまい、しかしそれを受け入れられず「あれは現実だった!」ともがく感じのお話でしょうか。

暮らしの描写が丁寧で、階級社会の厳しさが伝わってきます。

ひとつだけご都合かな?と思うのは主人公の体質が、いくつか作用していない点ですね。かーちゃんの件と、お貴族様子女の魔法とか。
あれは何故でしょうか。
書籍ではそのあたりの説明をなされているのならぜひ書籍を購入したいです。

陛下が一番カッコいい

  • 投稿者: France   [2020年 09月 24日 01時 58分]
設定が斬新でヒロインのヴィーが頑張り屋で健気な母親思いで可愛い。ざまぁ後王子は善良すぎて王向きじゃなく、ヴィーと愉快な下町暮らしがほっこりするので逆に良かったような気がしました。
貴族と平民(貧民)の格差、違い、不平等さをザックリ指摘する場面が多々あるのも面白い。

姉とそれに踊らされ関連はとにかく不快胸糞ヘイトヘイトでヴィーに平気で暴力振るうクズも頭空っぽ令嬢も医者も騎士も胸糞で読み進めるのが辛いながら、これぞ王の器な陛下がサクッとザクザクしてくれてスッキリしました。男性キャラとしては陛下が一番カッコいいです。

とりあえず記憶修正が必要

  • 投稿者:   [2020年 06月 25日 21時 24分]
面白い!凄くシビアな世界を描いてて面白い!
と思ったらここずっと書き直しを立て続けにくらって記憶の修正がしんどいです。
まぁ、面白いっちゃ面白いので楽しみにさせてはいただいてるのですが、1番最初の案がインパクトあったんで残念。
火の精霊、便利そうだったなぁ・・・しみじみ。
無料で読ませていただいてるんで、2部はちょっと落ち着くまで読むのを休んで、来月中旬あたりからまとめて読んでみようと思います。
とりあえず、書き直し 頑張ってください。

ヴィーの受け答えが秀逸

  • 投稿者: 朱鷺子   [2020年 05月 07日 01時 44分]
とにかくヴィーが魅力ありすぎる。
大好きな主人公!
そして王様、惚れる。
ヴィーと王様のカップリングはいかがかとすごく今ドキドキしておりますw
とにかくヴィーの幸せをただただ祈りたくなるお話。
そして姉よ。
なぜあんな姉がおるのかもわからんけどとにかく苦しんでほしいw
理不尽なことが多い物語だけど着実に前に進んできて爽快感今やばいです。

異世界恋愛の皮を被ったヒューマンドラマ

  • 投稿者: 平岡 侑記   [2020年 04月 05日 00時 39分]
「ざまぁの後」という題名やタグが示す通り、断罪が「一応」終わった所から物語はスタートする。

元よりトラブルメーカーであった「ざまあされた側」の主人公の姉が持ち込んだ火種が次々に飛び火し、爆発炎上していき、浮上はすれど元通りの位置にたどり着く前にさらに悪化・急降下していく様は「ほのぼのとした恋愛物」と思って足を踏み入れた方々には受け入れられない物だと断言できる。

しかし「恋愛物」ではなく「人の醜さを描いた」「加害者家族が事件後、どうなっていくのかを追ったヒューマンドラマ」と考えると、キチンと人物像が出来上がっているキャラクター達によって展開される、世の中の非情さ・理不尽さをオブラートに包まず全力で叩きつけてくるレベルの高い一作である。

この先主人公が、自分の預かり知らぬ所で底無し沼と化した不幸の連鎖からいかにして這い上がるのか、閉じたい目を無理矢理開いて見守り続けていきたい。

軽妙で地に足ついた一家のやりとりが楽しい

きらびやかな世界とはうって変わって、食うのもぎりぎりなら、着るのもぎりぎり、寝るのも大変で、薪も切らすようなこともあるという、下町の暮らしぶりを目にしたら、人の価値観というものが分かれてくるのを感じるだろう。
 今は物質的になんでも豊かではあるが、昔は何でも一から作り出さなければならなかったことを考えれば、貧しさの中で育まれた知恵や、それを知った時の有難味など、数々の生活に感謝したくなる、そんな滋味に満ちた、話の作りに、
 少しずつはまり込んでみてはどうだろうか?
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