イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

クリスマスイブ、あなたは誰と過ごしたいですか?

クリスマスシーズンに紹介せずにはいられない、高品質まちがいなしの恋愛短編です。
読み終わったら、ぜひもう一度はじめから読んでみてください。なんて素敵な……そしてなんて巧みな作品だろうと、ため息をついてしまうにちがいありません。

主人公の女性は、大切な彼と一緒にイブの夜を過ごすことを夢見ていました。
待ち合わせは深夜のファミレス。彼は仕事が忙しくて、こんな時間しか会えません。
でも、きっと来てくれるはず──そう信じて、じっと待っているのですが……。

今年のクリスマスはいつもと違い、家で静かに過ごす方も多いことでしょう。
でも大丈夫。この作品を読めば、きっと幸せのおすそ分けがいただけますよ。

季節外れのイベントだけど、間違いなくドキドキを運んできてくれる珠玉の恋愛掌編です。

クリスマスイブの日付が変わる頃、ヒロインはファミレスで珈琲を一人飲みながら彼を待っています。
しかし、仕事を理由に彼からドタキャンの連絡。
それでも彼女は一言の文句を言うこともなく、家路につきます。

彼女は、彼の「仕事」に深い理解があります。
週末のデートだって諦め、『恋人』としての自分の立場も諦めて……。

それはとても、とてもいじらしい彼女なのです。

そんな彼女の元に「クリスマス」当日、奇跡のプレゼントが運ばれてきます。それは……。

巧みに展開されるラストでは、思わずヒロインのこれから待つ幸せを祈らずにはいられません。

今、季節は冬から春へと移り変わる頃ですが、あなたもホット珈琲を片手にゆっくりと、この素敵なハートフルな恋物語を楽しんでみませんか?

朝、目覚めたら読んでほしい。それは、素敵なクリスマスを迎えるためのプレゼント

  • 投稿者: 退会済み   [2019年 12月 25日 07時 21分]
管理
 クリスマスイブ、深夜のファミレスで、想い人を待ち続けるヒロイン。
 多忙を極める彼ではあったが、ヒロインにとっては、今日逢えることだけでも、幸せを感じずにはいられなかった。
 だが、どうしても、彼の都合がつかず、逢えぬまま、ひとり寂しく帰路につく。

 期待が大きかった分、その反動も大きくて……。そこに、思いがけなく連絡が……。

 ヒロインは、一途、健気、奥ゆかしい。未だ経験の不足するわたしは、このヒロインを言い表す語彙を持ち得ない。読者さまたちなら、どう表現なさるだろう……。

 でも、今まで秘密の恋だったものが、終演を迎える……。そのシーンには、きっと胸が暖かくなる……。ヒロインのこれまでの想いが報われるのが、また嬉しい。

 偶然のタイミングで、この素敵な物語と出逢ったけれど、素敵なクリスマスプレゼントをいただいた気がする。
↑ページトップへ