イチオシレビュー一覧

心からお勧めしたい作品を見つけました。それが本作『とこちゃん・ひとちゃんシリーズ』です。レビュー作品はその１作目になります。

現在シリーズ最新作が日間童話ランキングの１位にいます。私はランキングから本作に出会いました。あまりの可愛さに、すぐにシリーズ作品全てを読んでしまいました。

主人公は仲良し姉妹「とこちゃんとひとちゃん」です。二人の日々には幸せが一杯詰まっています。読んでいて心が暖かくなる、優しい気持ちになる、そんな作品です。

本作がたくさんの人の目に触れ、幸せな気持ちが一杯に広がることを期待します。

いつまでも赤ちゃんだと思っていた子どもたちも、少しずつ大きくなっていきます。幼稚園で過ごす姿に、驚く親御さんも多いことでしょう。また弟や妹が生まれる子どもたちは、精神的にもぐんと成長するように思われます。

この作品の主人公は、とこちゃん。とこちゃんは、自分の好きなものをたくさん詰めこんで、素敵なプレゼントを作ろうと頑張っています。だってもうすぐこのおうちには、とこちゃんの妹がやってくるのです。小さな赤ちゃんにたくさんのことを教えてあげようととこちゃんははりきって……。

背伸びをしている姿も、赤ちゃんを心待ちにいている姿も全部本当の気持ち。そして、突然お姉ちゃんにならなければならないことへの不安も、これまでとは少し変わってしまう生活への不満も、やはり嘘偽りない子どもたちの本当の気持ちなのです。

一生懸命でいじらしいとこちゃんの姿に、子どもたちをぎゅっと抱き締めたくなるお話です。

この作品は生まれたばかりの妹を家で待つ姉となったばかりの幼女を描いた作品である。
赤ちゃんってなんだろう？
そんな疑問から始まる。
自分が赤ちゃんだった記憶というものは不思議なもので消え去ってしまうのである。
赤ちゃんというのだから、顔が赤いに違いないなどという想像を膨らませながら帰宅を待つのである。
そして姉となったからには、これまでのようにはいかない。
「お姉ちゃんなのだから」
そう言ったことがのし掛かるようになる。
姉妹は仲良くあるべきだ。と、いうのはおしつけかもしれない。しかし、こういった気持ちを忘れず育ってもらいたいものである。