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【祝!完結】史上最強にして最凶の性格チートつき転生譚

  • 投稿者: 琥珀   [2021年 10月 10日 00時 19分 ()]
ニコライ2世(1868-1917)、覚えてますか?
ロシアのロマノフ朝最後の皇帝です。
良き家庭人ではありましたが、激動の時代についていけず、ロシア革命によって妻と5人の子供たちとともに銃殺されてしまいました。

そんなニコライ2世に転生したのが、よりによって革命やった側のスターリン(1878-1953)。
気がついたら第一次世界大戦(1914-18)の開戦日でした。
この戦争をなんとかしないと、皇帝一家銃殺までまっしぐらやんけ!!

ですが、工業化の遅れやらなにやら、単純な知識チートで勝てる状況ではありません。技術者でもないし、第二次世界大戦以降の武器をぶっこむとかも無理無理無理!

しかし、彼には最大の武器があったのでした。
それは、強い猜疑心と徹底した合理主義、恐怖をもって人を支配することを厭わない「性格」だったのです……というお話です。

端的に言ってめちゃおもしろいのでぜひ!

転生ニコライ2世は賢帝の夢を見るか?

歴史に「if」という言葉は禁句ですが、『もしも、「赤い皇帝」ことスターリンがニコライ2世に転生していたらロシア革命は回避できたのか?』の疑問を真剣に考察しつつ、客観的かつ中立的な立場でシュミレーションした物語です。 
   
「人間」と「ロシア」を理解し尽くしたスターリンがニコライ2世に転生して、ロシア革命を回避するために「忖度なし!敵も味方も捨て駒!戦争も策略のうち!」を地で行く改革と激動の時代をとくとご覧あれ!

皇帝は、気楽な稼業と来たもんだ(絶対にそんなことないから騙されるな

書記長ヨシフ・スターリンが酒飲んで寝てたら、すごい頭痛がして、目が覚めたら

ツァーリ・ニコライ二世になって第一次世界大戦戦ってた

負けたら革命、一家皆殺し(自分たちの党が殺したからよく知ってる)が待っているそんなロシアで、
スターリンならどう生きるか?って話です


内容は知識がすごいとか、政治への見方が鋭いとかいろんな良点を挙げられますが、
何より、ソビエトの社会主義への深い洞察、そして何よりスターリン愛が、素晴らしいです

登場するスターリンに何の違和感も感じません。

冷徹、冷酷、鉄の男、疑心暗鬼、動き出したら周囲を一切顧みない、そういう特徴がパーフェクトです。


何を言いたいのかというと、ソ連が少しでも好きなら、とても贅沢な暇つぶしができるぞ、
だから、おいで、ってことです。
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