イチオシレビュー一覧

この物語は、異世界転生したヒロインが、国家の浮沈という激動の時代を背景に、ある男性と愛を育んでいくラブロマンスである。

作者の概要による触れ込みの通り、一般的な異世界転生物語のような英雄譚はない、又、神との交流は無いと思われるが王族との交流はあるので、この時代の上流階級が描かれることになります。これについては描写が丁寧で好感が持てます。物語の進行上、多少のご都合主義に関してはしょうがないとおもいます。そもそも何もない平凡な生活では物語になりませんので、波乱はアルに決まっているのです。

文章量が多く、中々読み進めるのも難儀する上に、肝心なラブストーリーが中々進まないのがもどかしい、そのスローペースを楽しむのがこの作品の正しい鑑賞方法だろう。

異世界転生でありながら主人公に甘くない世界で、過酷な地獄がいくつも出てきます。それでも人との絆を大切にしながら頑張るカレンと、逆境を跳ね返していくライナルトを応援したくなります。
物語を取り巻く登場人物たちも皆魅力的で、良い面も悪い面も多角的に描かれているため、手に汗握りながら物語に没入できます。

そして、戦記ものを読んでいるかのような濃厚なストーリーが最高です！　
怒涛の展開が続く内政パートでは、思い悩みながらも成長していく主人公から目が離せなくなります。親しい人との別れや、幸せを掴む間近での容赦のない展開には胸が痛みますが、読み始めると止まりません。
主役二人のゆっくりと変わっていく信頼関係や恋愛要素も噛めば噛むほどおいしいです。重い話の合間の微笑ましいやり取りを何度でも見返したくなります。

時間を忘れるほど濃厚でシリアスな話が好きな方、まだ読んだことのない方はぜひ読んでください！

物語は佳境を迎えていて、毎回ドキドキしながら更新を楽しみにしています。良かったと思ったらまた大変なことになったて本当にひやひやしたり、すごく泣けたり、引き込まれる作品です。
書籍版も可愛いくて綺麗な表紙と挿絵だけど、文字ぎっしりで厚みもあって活字好きには大変な良作だと思います。当初からのファンアートを描いてたイラストレーターさんが本書籍の挿絵担当になっていて、ネット上で絵をみれたりしてとても良いです。この先、終わってしまうのが惜しくて仕方ないけど、主人公達がなんとか幸せになって欲しいです。

まず、世界設定やら人物の細かい設定、土台がしっかりしているので、読み応えがあるのと、物語やキャラがブレない。
矛盾もないしすんなりと世界に入っていける。
よくあるファンタジー特有のご都合主義もない、なかなか重厚な作りなのに、軽く読めてしまう&何度も読み返してしまう作品。
再読するたびに「なるほど、だからこうだったのか」と謎が解けていく様も佳き。
かなりおすすめの作品です。
これはもうプロの作品。

レビュータイトルが拙い表現になってしまってすみません。
初めてレビュー書かせて頂きます。

物語の構成の仕方、伏線の回収、主人公をはじめとした要人方たちの交渉や駆け引き、公での動きにの裏で画策する試行錯誤....それがとても良いペースではこばれて行く為、読み手としましては心地よく、一気に引き込まれました。戦記ものや内政ものをあまり読んだことがなかったのですが、この作品に出会えて、そちらの分野の本を読んでみたくなりました。きっかけを与えてくださりありがとうございます。

主人公最強で解決する話ではなく、登場人物たちが苦悩を互いに抱えながらも、政治的、社会的立場と私的心情とに折り合いを付け合いながら協力したり、距離を置いたりしていく、そこの描写がとても巧みで、作者さんは絶対頭がいい人なのだろうと思ってしまいました。こう言うお話が書けるようになりたいです。


続きを楽しみにしています！

異世界転生ものが好きで読み漁ってますが、これは一般的なものとは一味違う！

そもそも恋愛要素めっちゃ少なめ。
それメインで読まれる方は物足りないかもしれませんが、それ以上に展開が面白い！！
転生主人公は何かに優れるとかそんなことはないのに、運命に翻弄される。
主人公の落ち着きっぷりがなければ中々上手く立ち回れないほどの激動の数々。
手に汗握る展開、心が締め付けられる展開が何度もあります！
そのせいか人の生死も割と身近にあったりして心に余裕がないと読んでるこっちが苦しくなってしまいそう…
帝都編以降一話ごとに驚かされる描写があったりで、続きが気になる更新も憎い！
終わりが予想出来ないのもお気に入りです。

早く結末が知りたいけど終わって欲しくない、今1番お気に入りの一作です。

今まで「小説家になろう」のサイトを使用したことがありませんでしたが、作者さんの別サイトの別作品を知っていたので読み始めました。
一次創作は初めてなのでどうだろうと思っていましたが、本当に面白いです。全員が全員生きています。
今ではすっかり更新が生きがいです。
人が生きていて、思惑があって、動いていて…「教科書にどんなふうに書かれるだろう」と思わず想像してしまうほど、怒涛の展開です。
束の間の恋愛要素が癒しです……
全ての人に読んでほしいです。面白いので……！読んでほしい……！

作者さんはショートスパンで次の話をあげてくれるので
飽きが来ません！
主人公は落ち着きのあるタイプで、熱血天真爛漫系が苦手な私には
読みやすい作品です。
長いですが、展開がちゃんとしているのでだれません。
何より今後の恋の展開が気になります！！

登場人物がお亡くなりになったりするのでギャグ、ハッピーな感じを求められる方は苦手に思われるかもしれません。

恋愛要素はなかなか進んでいきませんが（それはそれで好きなんですが）、芯を持った主人公が自分の足で懸命に進んでいく話が好きな方にはオススメです。

転生主人公ですが、チート等の特別な力はなく、主人公に都合の良いように話が進んでいくわけでもありません。時にはどうにもならないことだって起きます。
いつだか作者様が、主人公中心の物語ではなく、世界の流れの中に主人公がいるのだと仰っていて、納得したと同時に好きだなあとなりました。
いつ何が起こるか分からず、いつもドキドキしながら読んでいます。

他の登場人物もそれぞれ個性があって魅力的で、ヒーローだって『ヒーロー』と言っていいか怪しいところです笑
物語が進むにつれて、主人公や登場人物たちの立場や関係性も変わっていき、あるいは変わらないものもあって、それが今後どうなっていくのか楽しみで仕方ありません。

主人公も作者様も、これからも応援してます！

異世界恋愛、転生もので、ぶっちぎりの面白さだと思います。
ありきたりに飽きた人に是非読んでほしいです。

数多ある王道テンプレかと思いきや、チート能力も神さま愛されもない。
中流貴族が庶民に、はたまた貴族夫人に。

カレンの見るもの聞くものが、国を人を生き物に変えていく。
その生き物が信念や希望や不穏を抱きながら、日常を過ごしている現実感。
動きがある、息づいてる、この小説の旨みが、飽きることなく読んでいられるのかもしれません。

100話を越す物語では、生きるって、すごいことなんだと。
悲しみや怒りの無情感や、やるせなさ。
信じること、信頼すること。託されたもの。
立ち位置や生き方、守りたいもの、あらゆることを考えさせられます。

変わらないと言われているカレンが、これから先もいいことなのかは、わかりません。
ただ、彼女の行く末が幸せであるように願いたくなります。