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優れし者たちの優しさの交差点

  • 投稿者: 水渕成分   [2020年 02月 20日 21時 23分]
家紋武範様の「あやしい企画」参加作品だそうです。

文体はヒロインであるカミラのモノローグ。

読みやすく、親しみのもてる文章です。

基本的な登場人物はヒロインのカミラとその婚約者の冒険者リカルドの二人。

読んでいくと分かってきますが、この二人は双方ともスペックがかなり高い。

そして、双方で惹かれ合っている。

だけど、相手を思いやる気持ちの強さ故にすれ違う。

そして・・・

これから先は読んでお確かめください。

優しくほっこりする作品です。

落ち着いていながらもどこか可愛い主役カプにキュン

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 02月 08日 23時 55分 ()]
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文章は平易にして流麗。
わくわくする冒険譚と、すれ違いカップルのじれじれ恋愛譚の二つの要素で構成されているため、一粒で二度おいしい、上品なリキュール・ボンボンのようなお得感がある。
主役カップルも魅力的。
カミラはおとなしく思慮深い少女でありながら、自分の身は自分で守れるような強さをも併せ持つ、自立した少女。

リカルドはシンプルに好きだった。
まっとうで、心身ともに健康な大人の男性。
穏やかだが、ちょっと抜けているところに癒やされる。
だけどあくまで、心身ともに健康な大人の男性。
単なるほわほわ系ではなく、自然に、さらっとカミラに口づけるあたり、あなどれない。
さて、本作はこれから始まる冒険への期待と、ほのかに甘い恋の余韻を残して幕を閉じる。
カミラがリカルドの背に隠れるのでもなく、リカルドが後ろからカミラを見守るのでもなく、ふたりはきっと、互いに歩調を合わせて、並んで旅に出るのだろう。
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