イチオシレビュー一覧

• 私欲によって創られた偽りに導かれた人々の〝気持ち悪さ〟をじっくりと丁寧に描いていた。
• 主人公が全体を通して、どこか諦めている感じの思考にリアリティがあって魅力的だった。
• 炎を穢れとしているのに、魔法の代償として命を〝燃やしている〟のが皮肉めいていてオサレ

　全体を通して、先が読めないダークファンタジーの良いところを余すことなく利用できていて、心理描写なども丁寧に描かれており、テンポも良く、少ない話数の中で綺麗にまとまっている作品だった。

この作品はいつ書籍化されてもおかしくないほど面白いです！文章からストーリーの構成、世界観設定に至るまで全て！！


氷と炎の国に分けられた世界。
この作品は種族間の差別や宗教と教会による不道理なな排他的思想というテーマを扱い、そんな世界から生まれる残酷な運命と熱い人間ドラマが読みどころです。


氷の国の生まれの主人公は蒼炎使い。
炎を使う彼は氷の国では忌み嫌われる存在。血の繋がった者からも命を狙われる始末。
更にデウス・エクス・マキナという存在から力を得る代償として、彼は記憶を奪われる身に。

まさに苦しみと絶望の連続！


異種族間の衝突、人間を弄ぶ災いの化け物デウス・エクス・マキナ、主人公を取り巻く過酷な運命、容赦無く牙を剥く世界──


正義とは何か、向かうべき場所とは、歩める未来はあるのか。

これは冷たき世界に抗う少年の蒼炎が、不条理と絶望を焼き払う信念のダークファンタジー。

美しくも残酷な世界で生きる主人公エルラーンは悪魔のような存在のデウス・エクス・マキナと契約し、代償に苦しめられながらも仲間たちと共に戦っていく最凶のダークファンタジー
主人公はとても優しい為、それによって葛藤したり
焼かれたり、契約しているデウス・エクス・マキナに苦しめられたり
思わず主人公に同情をしてしまうが、それがこの作品の魅力でもある
決して手は抜かないという作者の強い意思を感じる
彼の使う魔法もとても美しい為
ファンタジーを読む全ての人にオススメしたい

ケット・シーが氷、サラマンダーが炎の神様を信仰し、憎み合い続ける世界が舞台です。その中で、炎の魔法を宿したケット・シーの主人公が、葛藤を抱えながらも戦っていく。彼はデウス・エクス・マキナを殺せるのか？


思想の違い、異形の物は忌み嫌い、互いに徒党を組めば争いが始まる。そんな醜く残酷な世界がリアルに描かれています。

しかし、この物語はただ暗いだけではありません。
情景描写がとにかく綺麗に描かれていて、より一層ダークな世界観を引き立ててくれます。
心理描写も丁寧で、主人公の心情がダイレクトに伝わって読み応えも十分です。


なろうテンプレに飽きた方、ファンタジー好きの方には是非読んで欲しい作品です！

悲劇へ導こうとする「デウス・エクス・マキナ」に、エルラーンは打ち勝つことができるのか？

ケット・シーとサラマンダーが、それぞれの信条を胸に互いを憎む世界。
そこで暮らす主人公のエルラーンはケット・シーだ。彼は不遇でありながら、どこまでも優しい。自身の過去に苛まれながらも、他者の命を尊重しようとする。

そこへ残酷な言葉をかけるのは、デウス・エクス・マキナという悪魔のような存在。
（性別は定かではないが）彼女たちは、ケット・シーに強大な力を与える。彼女たちは享楽のために力を与えるので、その代償はケット・シーたちにとって残酷なものばかりだ。

主人公エルラーンもまた、デウス・エクス・マキナと契約している。
デウス・エクス・マキナは都度、彼の望まない方向へと言葉巧みに誘い込もうとする。それでも彼は悲劇に抗い続けるのだ。

魔法バトルが凄い、心理描写が鋭い！
今一番読んでほしいファンタジーです！

文章が読みやすく、世界観も独特だがイメージしやすい。

ケットシーが主人公だが、人間世界と似ており抵抗感はない。

主人公は禁忌の力を有しており、家からすらも見捨てられる存在だが、そんな状況にも負けない強い精神力を持つ。理想的な主人公と言えよう。

欲望を食らい生きるデウス・エクス・マキナ。
欲望はそう簡単には叶わないという設定も現実感がある。

ファンタジーの世界であるが、厳しい世界に生きる者たちの物語。
この先もどんな世界が待っているのか追いかけたみたい。

皆さんも是非一度読んでみてもらいたい。