イチオシレビュー一覧

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『私は今、なぜか魔女に襲われている。初対面の魔女に、騎士たる私が、だ。』


 「まじない」

それは魔法のようなもの。特別な糸を衣服に縫い付けると、さまざまな効果を持つお守りとなる。

その「まじない」で新しいものがあるらしい。その噂のたどり着く先が『カルバートンの魔女』。しかし、それ以上についてが掴めない。

領主の命令で、噂の魔女を訪ねた騎士ヴィンセント・グスクーニア。

今、その魔女に襲われています。

ヴィンセントは、黄金の髪に深緑の瞳を持つ美貌の騎士。その美貌の凄まじさは400字使っても足りないほど。

お菓子で魔女の餌付けをしたはずが、お茶をかけられ、服を脱がされてます。頭痛がひどいが、それどころではない。
さて、魔女の真意は…?

あらすじに『ハラハラもだもだうふふな異世界恋愛ファンタジー! 』とありますが、個人的には、騎士よりも魔女が強くて、魔女よりも侍女がカッコいい…!と思いました。

でも、じれじれあまあまだけどね!(*´꒳`*)うふふっ

なぜこの作品がまだ書籍化されていないのか理解に苦しんでいます

この作品の世界には、なんでもできる魔法はありません。しかし、少し不思議な効果をもつ「まじない」は存在しています。
ただしまじないは発展途上の技術で、謎に満ちた不思議なものという扱いです。

そのまじないを、誰も知らない技術で使いこなす女性が1人います。その名は、赤毛の魔女マリアです。

不思議に満ち溢れた彼女と、ひとりの騎士が出会うところから、物語が始まります。

物語の本筋は、そのマリアと騎士のふたりを軸にして展開されてゆきます。
徐々にふたりの内面や背景があらわになり、周囲を巻き込む大きな事件が起こり、という内容です。

本筋の他にも「魔草」などの練り込まれた設定がとても興味深く思いました。
効果と効果のかけ合わせをいろいろと考えてしまいます。

細部まで世界観が作り込まれている作品です。

赤毛のツンツン魔女と不愛想真面目騎士の組み合わせが最高すぎる!

  • 投稿者: 雨音AKIRA   [2021年 02月 01日 22時 40分]
魔女と言えば赤毛で気が強くてちょっと生意気。それが正義と思う人は多いのではないだろうか?

この物語のヒロインであるマリアは、まさに私の思い描く理想の魔女。
寂しい時も弱気な時も、わざと強がってみせるところがとっても可愛い。ツンな魔女はそうでなくっちゃね。

対するヒーローのヴィンセントは、生真面目で不愛想な騎士。
イケメン過ぎてモテ過ぎて、普通に生活できない苦労人。

そんなまさに水と油の二人が出会った。

不思議な魔の森と、不思議な生き物たち。
そして刺繍が織りなすおまじないが、様々な事件を巻き起こす。

ワクワクするようなファンタジー。
ツンツン魔女と生真面目騎士の、もどかしいラブがたくさん詰まってます。
是非とも味わってみて!
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