イチオシレビュー一覧

この作品は『第4回雑食ベアーの小説読むよ』に応募された作品となります。

私はこの作品を当たりと判定いたしました。

良い部分としては、
・冒頭の惹き
（上海Shanghai蒸汽朋克Steampunk姑娘Girl）
・読みやすい文章
（朗読しても違和感ない上に、歴史を感じること）
・確立された世界観
（1920代の中国×スチームパンク）

読んでいない方はこの巡り合いで是非！
お読みくださいませ！

上記のワードで、どれか１つでも好きなものが入っている人がいたら迷わず読むべし！
入っていなくても、騙されたと思って読むべし！

主人公は徐美蘭。
カンフーの鍛錬に熱心な、キュートで強い少女だ。

そしてその美蘭のおじいちゃんがまたカッコイイのですよ！
裏社会でも有名な達人、十三爺！

1930年の上海を舞台に、このコンビが繰り広げる熱いアクション！

さらに本作には、イケてるロボも登場します。
人とマシンが一体となって織りなす人間ドラマ。
スチームエンジンロボット・太極號に宿りし想いに、魂に、胸が震えること間違いなし！

チャイナドレス姿の少女と巨大ロボが、暁の空を駆ける――

みなさんは「スチームパンク」というものをどれだけご存知でしょうか？
恐らく名前だけは聞いたことがある。何となく聞いたことがあるという方が多いかと思います。

ご存知の方もそうでない方もぜひこの作品をお読みください。
噴出する蒸気、軋む関節、重厚なロボット、ロマンの世界があなたをお待ちしています。

そして、この作品の魅力は先の大戦前の上海。その二つ名は魔都。道教をふくめスチームパンクに勝ると劣らない魅力がいっぱいです。

そして、その２つが融合したら、この作品では魅力を２倍にとどめていません。何倍にも強化しています。

さあ、ページを開きましょう。一緒にロマンの世界へ。

時は世界大戦、混乱期の真っ只中。
所は列強の思惑と欲望が入り乱れる悪徳の街。
それが東洋の魔都・上海である。

表で戦う兵士もいれば、裏で血を流す外道もいる。
そんな外道の生き血を啜る者は一体何と呼べばいいのか……


功夫とロボ。
道教とスチームパンク。
チャイナドレスとボルサリーノ。

意味不明な組み合わせである。
そんな意味不明な組み合わせを読ませる作品にまで昇華させるのが作者の腕の見せ所。

古き良き映画が終わったかのようなエンディングに少し泣きました。

本作の肝は、中華×スチームパンクという異色のコンビが織り成す独自性である。
周到な下調べによる歴史背景の確かな描写と、陰陽五行と蒸気機関で動く機巧人形のケレン味をミックスした意欲作、故に昨今一部読者が喧しく述べる“オリジナリティ”という概念からすればこれ程の好例もなかなか無いであろう。

が、のみならず、本作はそのストーリーラインにおいて実に王道である。
詳細には言及しないが、中華武侠小説として、あるいはヒーロー物として、本作は誠にシンプルで力強い。

確かな筆力は言うに及ばず、自由な発想を肥大させ過ぎずあくまで骨太の正道ストーリーに落とし込みエンタメの枠で遊ばせる。
だから個性的なのにわかりやすくて楽しい。ビビッドな色彩が脳内に乱れ飛ぶ、上質の一作に仕上がっている。

物語はまだまだ序盤。
今こそ、太極の理を宿せし鉄の巨人の躍動を、その眼に焼き付けよ！

本作は中華風アクション×スチームパンクという異色作です！
なろうは似たような作品ばかりが立ち並んでいてつまらないとお嘆きのそこのあなた！
中にはこういう個性的な作品もあるんです！

もちろんただ個性的なだけではありません。
現実の1930年上海を舞台にしており、当時の上海が抱えていた社会の闇や風土がリアルな筆致で描かれているので、歴史モノがお好きな方にも必ずやご満足いただけます！

あとはやっぱりチャイナドレスですよみなさんッ！！！
チャイナドレス！！！
スリット！！！
お団子ヘアー！！！
カンフーチャイナっ娘がお好きな方なら、ヒロインのランちゃんがブッ刺さること間違いなし！
是非お試しに一話目だけでもご高覧ください！

魔都と呼ばれた二次大戦前の上海。

カンフー×チャイナドレス！
ヒストリカル×スチームパンク！
道教×アクション！

ですって！？
なんそれパワーワード入り乱れ過ぎて
キーワードだけでも妄想がはかどり過ぎて
今後の展開に期待しかない！

え？チャイニーズ・スチームパンクたって
この広いなろうサンにいままで１つや２つくらい・・

――ねェよ！
なかったんです！（発見してないだけかも）

そして単語の魔術師たるＧｙｏ＠￥０さまによる
ステキなルビ！ルビ！ルビの数々！

もうあっしの中二ゴコロは刺さり過ぎて
出血多量の大惨事！（主に鼻血）