イチオシレビュー一覧

異世界と現実世界が融合して変わってしまった現代日本で、元最強暗殺者の御影　虚（みかげ　うつろ）くんが頑張るお話。元暗殺者とのことですがかなり親しみやすいキャラクターとして仕上がっており、現代社会に生きる青年として素直に感情移入できるのがポイントです。
読ませていただいているのは序盤の部分ですが、暗殺者というより格闘技習った兄ちゃんという精神性に感じられます。魔法を使うことで身体能力の強化を図るということで、今後暗殺者らしい性格の一面や身体能力がどう描かれるのか読んでいくのが楽しみです。

この作品を読む前、『最強』『最弱』どちらかの設定でスタートする作品は多いけど、最強から最弱というのは珍しいな、と思ったのが第一印象でした。

プロローグでは最強の主人公が、これまで見たことのない異形の生物との対峙が描かれ、世界の変異の一端を見ることになります。

1章からは『変異後の世界』をテーマにシナリオが進み、能力を得た主人公の成長を描く作品となっています。

作品では描写重視、会話主体、世界観の掘り下げなどが使い分けられており、山場の部分では描写がより細かな表現となって迫力が際立つ表現をされていました。

展開はゆっくりとしたものですが、読者を世界観に引き込む工夫がされているので楽しめる作品となっています。

素敵な作品なので是非ご一読ください！

読んで思ったのは、まさにレビュータイトル。

世界最強で極めた技術も、魔法の前には無力。
それでも守りたい人のために強くなろうとあがく主人公。
手に入れたきっかけにすがり、必死に努力して強くなっていく。

胸躍る展開と、主人公の意思の強さにワクワクします。
ローファンタジーということで異世界に行ったりはしませんが、現代日本に違和感なく異世界の魔法という要素を組み込み、そこであがく人々の生活を書いた良作です。

冒頭の展開が遅い、一文が長いなどのマイナスな点はあるかもしれません。なろう特有の読みやすくさっぱりした簡素な地文でもありません。

ですが、面白い。
これに尽きます。

一読して損はしないでしょう。

暗殺者として絶対的な才能を備えた少年、御影虚(みかげ うつろ)。
その一点において秀でた才能は、壊滅した日本において余りにも虚しく花を枯らす。

異世界からの来訪者、新たな力"魔法"。
次なる戦いの場に出向いた彼は、否が応にも魔法における"攻撃適性0"という事実を突き付けられる。

異世界となった日本で創意工夫で再び上位へと駆け上がる。
元暗殺者が紡ぎ出す、新たな成長のローファンタジー。

シリアスな世界観で、敵はお馴染みの魔物たち。
戦闘描写に主人公の心境と、「格好いい」を求める方にオススメの作品です！

　世界最強の暗殺者だった御影　虚（みかげ　うつろ）の知っていた世界は、厄災の日と呼ばれる日から一晩で、日本の99％の人口が死滅し、崩壊した。　

　そして魔法という存在が誕生し、最弱の魔導士になった虚が再びチカラを求め、世界最強を目指すローファンタジーです。

　この作品の特筆すべき点は、シリアスに練り込まれた設定と世界観、主人公の葛藤を描きつつも、登場人物との掛け合いにより、
虚が成長していく様を見事に演出出来ている点です。

　戦闘描写も繊細な表現でテンポ良く書かれていて、たくさんの魅力の詰まった、ローファンタジーの世界をぜひ、皆さんの目で堪能して下さい。

以前からこっそり読ませてもらってます！豆の子と申します。

自分も魔法ローファンタジーを書いている身として、異世界が現世に来ちゃった系という斬新な発想の中に、魔法の要素を入れることで、独特かつ、王道テンプレを上手く両立させている作品だなと前々から思っておりました！

現在無音の殺戮劇まで読ませてもらっていて、心を躍らせながら毎話見ています！
皆さん是非一読を！！！

全然、違いました！
そして、むしろその設定がストーリーの推進力になってお話を違和感なく進めてしまっています。

分厚い設定と流れるような話運びで最初の一文から引き込まれてしまいました。
キャラクターはシリアスな雰囲気を漂わせ、それと調和したディストピアな世界観。
これは大事だぞと、我々読者に危機感をもたらします。

骨太な作品が読みたい。
ファンタジーに食傷気味な方に是非一読していただきたい作品です。

　ある日突然、世界は魔物が闊歩する世界に変わってしまった。日本人口の九九％が魔物によって殺された世界で生き残った一〇〇万人の人間達は、魔法と言う術を得て魔物と達との生き残りを賭けた戦いを始める。
　そんな中元最強暗殺者の虚（うつろ）には攻撃手段たる攻撃力のある魔法を手に入れる事が出来なかった。
　絶滅寸前の日本人に攻撃魔法と言う希望すら手に入れる事が出来なかった虚はどう戦い。どう生き延びていくのか。　
　ゴブリンやオーク、ワイバーン、ガルムとファンタジーおなじみの魔物が現れ読者を飽きさせない。
　主人公の生き残りを賭けた戦いは本編をご覧ください。

まさかの異世界転移ではなく、異世界来ちゃった系です！
突如災厄に教われた日本。それから世界のパワーバランスは崩れた。人は魔物に勝てず、最強者だった主人公も魔法が有効とされる世界では無力だった。
と、こんな感じです。
ストーリー進行がやや拙速な印象があります。殆どが一人称の地の文で進むので、読むのに少し気力が要ります。

ただ、転生転移が多い中、逆をぶっ込むネタはとても良く面白いと感じます！世界崩壊に加え、暗殺者と魔法が加わると言う未知の感じ。そして、世界の状態は依然として掴めない、ハラハラ感。
まだ出だしでしょうから、今後主人公がどのように下克上して活躍していくのか、世界がどうなってしまうのか気になりますね！