イチオシレビュー一覧

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スクリーン・セイバー

  • 投稿者: まさし   [2020年 12月 15日 16時 58分 ()]
これは、画面 "を" 守るモノではなく、
画面 "で" 救う冒険者の物語。

この物語の中では、人も魔物も自然の理のなかで"生きて"いる。
魔物を倒した後は、コインやドロップアイテムに変化する様なことは無く、
唯々、血と死体が転がるというリアルな世界観があり、
主人公は命を奪ったことの罪悪感を感じる。
このあたりの戦闘場面や心理描写はとても素晴らしく、
練りこまれた本作は、ディープな話が好きな方々を引き込む力があります。
ゲーム中の世界に見えるのにリアル、でもやっぱりゲームの中なのか?!

幕間の異世界恋愛ストーリーは甘くほのぼのしており、
逆に次に続くストーリーの激しさを予感させます。

是非とも、皆様に読んで頂きたい、そして続きを見たい作品です。

オープン・ステータス

  • 投稿者: 浅倉一真   [2020年 08月 13日 23時 21分]
 ステータス画面の新たな使い方。一度は誰しも見た、あの画面。最強の矛であり、最強の盾となる。

 しかし矛盾は孕まない。何故なら彼にしか見えない、不可視の存在、ステータス画面なのだから。

 作品の内容に関しても、とにかく話の構成が上手い。主人公のスキルや導入、伏線の張り方から、描写に至るまで、全てが高次元で完成されています。

 同じ書き手としても、手本にしたい描写は圧巻の出来。
 各種戦闘に関しても、主人公の心理描写も、敵対する人たちの動きも、高いレベルで纏まっており、次へ次へと読書意欲をそそられる。

 百聞は一見に如かずを地で行く、素晴らしい作品と出会えたことに感謝を。
 この良さを、広めたい。是非とも皆様に、読んで頂きたいと思う作品です。

矛にして盾。最鋭にして最硬。その力の名は『ステータス画面』!

  • 投稿者: たぐまに   [2020年 06月 12日 21時 01分]
ヒトの命を抉り取る魔物の爪を受け止める――ステータス画面で!
肉薄し、致命の一撃を叩き込む――ステータス画面で!!

そのステータス画面は世界の理を無視する。
手の平の15センチほど先に現れて、その距離は絶対だ。既に物体が存在していれば、その内部を引き裂いてでも、定められた地点に顕現する――!!!
 
女神様との邂逅があるわけでもなく、かといってすごい家柄に生まれ変わるでもなく。
知らぬ間に頼る者も皆無な異世界にポイッと放り出された少年ユータは、偶然気付いたステータス画面の特異性を駆使して、どこかゲームのような変な世界を生き抜いていく。
優しく実直、どこか平和ボケした日本の少年が、「それでも!」と歯を食いしばって奔走する、異世界冒険物語。
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