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私もいつ赤ちゃんにされるかわからない!笑いと戦慄。

  • 投稿者: れみ   [2020年 05月 02日 07時 33分]
ケイさんの作品は社会問題や人の心のあり方を、わかりやすく笑いを織り交ぜて、私たちに問いかけてくれます。

この作品は「要介護のお年寄りを赤ちゃんに変えてしまう」という、ゲームの切り札呪文によるランダム効果のような現象を、本物の技術として編み出してしまった世界のお話です。

子育ては希望があるけど介護は刻々と迫ってくる死別が怖くて悲しいね、と家族で話していたことがあります。
介護を子育てに変えてしまったら、確かに苦しみが半減するかもしれないと思い、その勢いで誰も彼も赤ちゃんに変えたくなってしまいそうです。

ということは、私もある日突然赤ちゃんに変えられるかもしれないんだ!
この技術を選択する時は、いつか自分にかえってくるということ、その時はあっという間に来るということを忘れないようにしたいです。

私は介護士として想った。これは実に興味深い話だとーー

∀・)こんばんわ~。介護士として11年頑張っているイデッチです。介護の仕事を頑張っていると痩せるっていうのが定説らしいですが、ボクはその逆の路線をいっています(笑)幸せ者ですよね(笑)


∀・)さて、そんなボクの心に響いた作品がここに。なんと高齢者を幼児化するという科学を現実にしたとき、世間体はどうなっているのか?という作品。ええ、読んでみてこそわかるものなんですけど、これは非常に読み応えのある作品でした。ある種では問題作になるかもしれないけど、ある種ではこの手の傑作あるいは名作とでも受け入れられる作品。


∀・)答えはきっとないんです。「介護」という仕事をしているボクだからこそ思うんですが、この作品を読んで「じゃあ何が良いのか?」をあなたのなかで見つけて欲しいのです。高齢社会を迎えて今もなお突き進む日本、その先にあるものは何か?この作品を読みながら一緒に考えてみましょう。
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