イチオシレビュー一覧

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決められた余命という文字数。あなたは、誰のために使う事が出来ますか?

  • 投稿者: 長岡更紗   [2020年 05月 15日 08時 27分]
──あなたの余命はあと30000文字きっかりです

決められた文字数という余命。
主人公はイベントを避け、感情の起伏も抑え込み、平凡に、文字数を使わないようにと生きて行こうとする。

文字数を使っても良いと思う人と出会ったり、別れたり。

平凡に生きようと思っていても、人には何かしらのドラマがあるわけで。

大事に大事に取っておいた文字数。
それを、愛する息子のためならいくらでも使えた。

しかし、それと同時に確実に減る余命。
押し寄せてくる恐怖。
息子の成長を見届けたいという願い。

主人公の名前は出てこないので、特に女性は自分が主人公になったかのように感情移入してしまう事でしょう。
だから、子供の成長ひとつひとつに本当に泣かされるのです。
そして、ずっと一緒にいてあげられない事を思うと、本当に悔しいのです。

ラストはとても言葉では言い表せなくて。
自分の心で感じ取ってみてください。

感謝、ありがとうと伝えたい

  • 投稿者: hiro   [2020年 05月 14日 02時 00分]
なろうで泣いたのは初めてでした
ありがとうございました
頑張って生きます
なんで生きてるんだろうって思う時が何度もあります。
この作品を見て感動しました。
なんか言葉になりませんね
ごめんなさい。
ただ色々と重なる部分もあって今日は寝れそうにないです
ありがとうございました。
おすすめの他の作品とかあれば教えていただきたいです

ぞわっとした感覚に陥りました。

  • 投稿者: alice   [2020年 05月 13日 22時 07分 ()]
なぜか、人生って何だろう。というテーマについて考えさせられました。

一人の女性が「余命はあと30000文字です。」と言われてから始まる人生のストーリー。

夫に先立たれ、しかし子供を授かってしまう…。愛する子供の成長のために、将来のために残る少ない文字数を使って懸命に生きます。
そんな女性の姿が美しいと感じました。

作者が読者に、何を、どんな風に感じてもらいたいのかはわかりません。しかし、この物語を読むことが出来て良かった、と感じています。

悔いなく生きた 女性の物語

ここ最近見かけていた「余命○○文字」という作品。
シリーズというわけではないけど、この作品もその流れをくんだものかと、興味本位で読んでみました。

読みだして、すぐに意識を持っていかれてしまいました。
途中からラストが想像できて、読むのをやめたくなってしまいました。

でも、やめられなかった。

人は何のためなら人生を捧げることができると思いますか?

人生を捧げてもいいと思うものを見つけられた主人公の女性は、本当に悔いのない人生を送ることができたのでしょうか。

答えは物語の中にあります。
どうか、是非とも、読んでください。

あなたの人生は、何文字?

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 05月 03日 18時 03分]
管理
最後まで一気読みしてしまいました。
後半は涙ぐんでいました。


自分の人生を文字として換算した場合、何を残せるか? 何を残したいか?
それを心に激しく突きつけられた作品です。

人生は取捨選択の連続です。
でも、みんな、変わらぬ明日が来ると思って漠然と生きていますことが多いでしょう。
でも突然、病気とか、不慮の事故とか、不幸がやって来て、それを向き合う時もあるかもしれない。

その向き合うことを文字数という制限に昇華して、人生を描ききったこの作品に、感動を覚えました。

オマージュ?
ありふれてる?

たとえオマージュでも、ありふれてても、この3万文字の中に、一人の人間の残したかった人生が確かに生きています。

読み終わったとき、自分の人生は一体、何文字に収まるのだろう。
そんなことを考えました。

自身のすべてを与えても構わない――そんな風に思える最高の出会いと、駆け抜けた軌跡

医師から診察結果を聞かされる主人公。

それは、『自分を余命が、あと30000文字である』という衝撃的な知らせだった――。


少しでも長く生きるために、周囲の出来事に動じることなく、静かに残された時間を過ごそうとする主人公。

心動かされる事もあったが、まだなんとかなる程度。

そう思っていた彼女だったが、ある時を境に運命的な出会いを果たす事となる――。

"少しでも長く生きたい"――。

それだけが願いだったはずの彼女の空白は、一つの出会いをきっかけに様々な出来事と感情によって彩られていく。

それと共に人生を記すための文字数は増えていくけれど、それでも彼女は自身の生きた軌跡を遺す事を諦めない。

――そして迎える、最期のとき。

はたして、彼女は一体何を想うのか。


これは一人の人間が懸命に生き抜いた軌跡と、辿り着いた愛の形を描く奇跡のような物語。

誰でもいい。誰かを愛した、或いは誰かに愛されたことがあるなら、読んでほしい

  • 投稿者: 伊賀海栗   [2020年 05月 01日 23時 37分]
もし貴方の人生が残り3万文字だったら?

多少の差はあれど新書一冊8~12万文字が目安らしい。
いま私の手元にある本は一冊丸々使っても半日しか経過してないし、もちろん誰かの人生など描いてもない。

つまり余命3万文字と診断されたなら、できるだけ心静かに生きるべきだ。
感動すればするほど、最期はすぐにやってくる。

本作の主人公も、3万文字を迎える前に天寿を全うするべくあらゆる感動を避けて生きるつもりだった。
「起伏の少ない平坦な人生で満足して、お布団の上で大往生する」ために。

しかし人生はそう思い通りにいかない。
ある出会いが彼女の人生を変えたのだ。

残りの文字を全て費やしてもいいと思うほど激烈に心を動かす存在は、けれども1分1秒でも長く生きたいと思わせる存在に他ならない。
そんな人生をかけた葛藤を、鮮やかに、激しく、時に切なく描いた本作は、間違いなくあなたの心も激烈に動かすはずだ。

たった三万字。されど三万字。

  • 投稿者: このさく   [2020年 04月 25日 18時 23分]
残りの人生の二万六千八百三十分の一万を捧げたいと思える相手に出合ったことはありますか?

残り三万文字だと宣告した医者の台詞を完全に引用したいのですがレビューは余命四百字なので要約させてもらいます

「哲学的な思索、情景への関心、会話を避け、出来る限り同じ毎日を過ごし、当たり障りのない人生を送ること」

この文のとおり暮らせれば簡単に長生きできるように思えますが、何もしなくともトラブルは向こうからやってきます

そして残りの人生が対人などのトラブルで埋まるとしたら長生きできたとしてもあまりいい人生ではないでしょう

そんな主人公にあるトラブルが起こります

それはとっても良いトラブルでした、二万六千八百三十分の一万の余命を捧げてもいいと思えるほどの

その後に起こったことはこの作品を読んで確かめてみてください

そして私から言いたいことは一つです。この作品を執筆されたつこさん。にありがとう

人の一生を本気で書いた、物語。

  • 投稿者: 黒イ卵   [2020年 04月 25日 12時 21分]
本家への愛情と本気を込められた作品。

流行りに乗るのは悪いことじゃない。
開拓者、先行者がいて、二番手、三番手……がいるからこそ、その石は磨かれて光るのだ。

ヒカリ……そう、光。

読み終わった方は、ぜひ、ドイツ語で「光」を検索してほしい。
筆者の本気が、もっと伝わるだろうから。

ところで、文字数制限とは、画家がキャンバスサイズを制限されるようなものだと思う。

切り取られた大きさに、何をどれだけ書くのか、技量が非常に問われるのだ。

サイズめいっぱいに描き込まれた丁寧さを、本気を、どうぞお読みいただきたい。

またかって?タイトル落ちだって?そう思うなら、読んでみて。

  • 投稿者: 瀬川雅峰   [2020年 04月 24日 21時 52分]
たくさんあったよねぇって思ってる方、きっと多いですよね。余命が○日とか、○文字とか。

……ああ、またか、みたいな。

それでいいです。
ああ、またか。
そう思っていいから、読んでみて。

……って本当はここで野暮なレビューなぞ終わっていいんですが、なろうさんが「文字数不足」とお怒りなので、もう少し。

この作品"30000"文字ってのがポイントなんです。

長くね?と思ったそこのあなた、正しい。本当に起伏のない人生を送ってしまったら、もしかしたら使い切れず、時には多すぎる、とさえ感じてしまうかもしれない。

でも、この人と時間を過ごしたい、このことのために生きたい……そんな姿勢で人生を歩んだとき、この文字数の意味は簡単にひっくり返る。

余命3万字に対峙し、人生を生き切った女性。美しい表現で描かれる感情の鮮烈さ……て字数上限でした。野暮はここらで本編どうぞ(400字)
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