イチオシレビュー一覧

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白黒の青春が、君によって色づく優しい物語

  • 投稿者: 山下愁   [2020年 09月 10日 17時 37分]
人と関わることを極力避ける主人公。
そんな中、クラス中の机と椅子が倒されているという事件が起き、主人公は自ら進んで濡れ衣を被ることを選んだ。そうしたら翌日から、何故かクラスの美少女から話しかけられるようになった!?

描写も丁寧で、さくさくと物語を読み進めることができます。知らず知らずのうちに、物語の虜になっていました。
主人公の優しさ……というか、嫌われたくて嫌われるような行為をしてきたのに、結果的に誰かの助けになっていて、とても素敵な作品です。
是非ご一読ください。

鮮やかで優しいスクールデイズ

  • 投稿者: 相原玲香   [2020年 07月 26日 23時 19分]

 主人公・黒崎集。
 彼を表す色は、まさに白と黒。モノクロだった彼の世界。
山岸奏という少女との出会いを経て、だんだんと色付き、変わっていきます。
 
 喩えるならば。
 山岸奏は集を光ある場所へ照らしてくれる、可愛らしい桃色。
 万丈皐月は、眩しく危うさもある銀色。
 そして、あの人物は……。

 全ての登場人物に物語の役割が存在します。
 色のなかった学校生活が、個々の色が交じりあったキャンバスに。
 独りで写っていた白黒写真がセピア色に、やがては収まりきらないほど、大勢で写ったカラー写真になってゆく感覚。

 序盤と最新話近くでガラリと印象が変わったキャラクターも。

 各キャラクターを非常に上手く動かせているお話です。
心情描写が丁寧で、ゆえに魅力ある人物たち。

 あなたも読んでみませんか?
 爽やかで鮮烈。優しくて温かい青春スクールデイズが、ここにあります。
 
 


タイトルの意味が深い

  • 投稿者: バティン   [2020年 07月 24日 18時 27分]
主人公、黒崎集は目立ちたくないと毎日思っていた。しかしとある日、クラスで濡れ衣を着せられて嫌われ者として目立つことに。

そんな集に、1人の美少女が話しかけてくるようになった。彼女の名を山岸奏。

なぜ集は濡れ衣を着せられた?なぜ奏は集と関わろうとする?

モノクロだった世界はここから色づき始めていく。


青年期、思春期の現実を丁寧に書いた共感の多い作品です!

どうしてそんなことをするのか

  • 投稿者: 早見 羽流   [2020年 07月 22日 06時 45分]
目立ちたくない。
そんな願望と共に学生生活を送る主人公の黒崎集は、ある日クラスで起きたいたずらの罪を被って皆の嫌われ者になってしまう。

だが、そんな彼に何故か美少女の山岸奏が話しかけてくるようになった。

訝った集は、奏を無視することに。しかしそれが原因でかえってクラスメイトからは嫌われてしまう。

そんな中、ふとしたことで集のつまらない学生生活は大きく動き始めることになった!

どうして集は無実の罪を被ったのか、どうして奏は集に話しかけてくるのか……全てには深い理由があった。

彼らやその周囲で起こる事件を元に、登場人物たちの想いや過去が次第に明らかになる。青春群像ヒューマンドラマとでも言うべき作品。

個性豊かなキャラクターたちの一挙手一投足に「どうしてそんなことをするのか、なにか理由があるのではないか」と疑ってしまう作者様の巧みな構成力が魅力だ。

ぜひともご一読いただきたい。

人と人との接し方

  • 投稿者: 生ク   [2020年 06月 24日 08時 09分]
他人からどう思われてもいいと思っている主人公と人から好かれる事で傷つくのをやめた少女奏さんの話です。
まだ一部しか読んでいませんが、奏さんが傷つくのを大丈夫になったのかは分かりませんが一歩前に進めたと思います。
主人公も奏さんの事を心配していたり、自分の心の変化に戸惑って要るみたいですがこれからどう色がついていくのか楽しみです。



バトルオブ・スクールカースト

  • 投稿者: 白河律   [2020年 06月 23日 22時 13分]
ある意味、仮面優等生の山岸さんや万丈(ヒロインの名前。銀河万丈さんではない)など一癖あるキャラクター達の恋愛劇!

鬼畜教師や暴力沙汰もあるよ!

と、なかなか平凡とはいかない主人公の学校生活。
しかしこの作品において、鬼畜教師や不良集団より恐ろしいのは、スクールカーストという……
普通の筈の生徒が、スクールカーストの上で陰湿な差別やいじめを行ったり……むしろこっちの方がタチが悪く見えてくる。

負けるな、主人公!掴め、真実の青春!

激情に身を任せるということ

心身が急激に成長していき、精神が不安定になりがちな青年期という年頃を「疾風怒濤の時代」と表現するそうだ。
その表現は正しいと納得させてくれる作品。

物語の語り手である少年は、過去にあった何らかの出来事から他者との関わりを避けて生きている。それがある出来事から、周囲の人間を巻き込みながら人間関係を作っていく。
人付き合いがうまくない人間ゆえに、無気力を装いながらも己の気持ちを吐き出す際は激情と共に言葉を紡ぐ。それが周囲の人間をだんだん動かしていく。
周りの人間もそれぞれに抱えているものがあって、鬱屈したそれを吐き出して感情をぶつけ合っていく。

なるほど。これが青年期だ。思春期だ。その気持のぶつかり合いこそ、彼が取り戻していく色彩なのではないだろうか。
そんな人間の感情をうまく書き出しているゆえに、没頭できる作品になっている。おもしろかった。

タイトルの通り、色づき始めるのが感じられるお話

  • 投稿者: みなと   [2020年 06月 18日 15時 13分]
作品の空気感がとてもいいお話です。
特に学生さんはクラス内での犯人探しのシーンとか、とてもわかるところがあるのではないでしょうか。
人に関わりたくないと思いながら、やってしまう行動。
それで起こる変化とそれに対する気持ちの揺れ動き。
感情の動きがとてもよくわかる文章です。
話の長さもスマホで読みやすいくらいなので、スマホでなろう見ている方にもオススメです。
ヒロインたちも魅力的で、視点が別キャラになっても読みやすさは変わらず、感情の動きもとてもわかりやすくて入り込める作品だなと思います。

色彩が宿っていく

  • 投稿者: やつきの   [2020年 05月 28日 21時 27分]
この作品は、普段からあまり目立たないようにしていてる青年が、とある出来事を経て他人と関わるようになっていく物語です。青年は普段目立たないようにしているだけあって、クラスメイトにも、あろうことか担任教師にも名前を認識されておらず、あんな奴うちのクラスにいたっけ? と言われるような主人公。

 そんな主人公が学校へ登校してくるなり、教室の机と椅子が滅茶苦茶にされているという事件が起きる。その事件の犯人を捜そうと担任教師がするところで物語は動き出します。

 その事件をきっかけにして、クラスでも可愛い女の子に慕われるようになり彼のそれまでモノクロだった心に色彩が宿るようになります。そして、クラスでの彼の扱いは変わってゆき・・・・・・

 ぼっちである主人公、黒崎集のぼっちでなくなっていく物語。人と向き合うようになった彼は、この先どう精神的に育っていくのか見守ってみませんか?

モノクロな青春を送っていた主人公、心の欠けた者同士が織り成す、リアルでほろ苦い学園恋愛ヒューマンドラマです。

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 05月 23日 08時 18分 ()]
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 ある出来事から、何よりも孤独を愛するようになった高校生、黒崎 集と、人の顔色ばかり伺うヒロイン、山岸 奏。

 そんな二人が出会い、彼の止まっていた運命の歯車が回り始めます。

 登場人物たちの、リアルで繊細な心理描写が光ります。ストーリーも、とても現実味を帯びていて、軽薄なラブコメものにはない、とても自然体なリアリティーが作品からにじみ出ていて、一言で言うならば、凄い秀作です。

 キャラクターメイキングのクオリティも素晴らしく、まるで登場人物の一人一人が、現実世界で本当に生きているかのように、悩み、傷つき、互いに心を埋め合う、そんな現実感のある恋愛ドラマを味わえる作品です。

 ぜひ、そんな素敵な恋愛ヒューマンドラマを、お読みになってみてはいかがでしょうか?
 
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