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奇妙空想近未来SF

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 07月 28日 09時 54分]
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"地球は、ペンギン達の楽園になっていた"

 冒頭のこの一節が非常に重要です。
 本作は氷河期を迎えた近未来を舞台にしており、前後編に分割されています。まず前編は近未来に至る背景が書かれており、地球環境の変化とペンギンに対する想いを述べるシーンがあります。
 技術的な説明が進み、人間社会からスポットを当てた話かと思わせて、非常に興味深い事象を残し前編は終わります。そして後編はがらっと空気が変わり、ペンギンと人間が作るまさしく「楽園」たらしめる状況を書き示しています。本作は事前情報を控えて読んでもらいたいため、表面的なことを選んで書きました。

タイトルの意味は?
作者様のメッセージは?

 環境問題の先にあるひとつの空想世界。現代を生きる皆さまに読んでもらいたい。読み終わったときの胸に残る気持ちを共有してください。

世界観の勝利。これはペンギン×空想

  • 投稿者: 鬼ごろ氏   [2020年 06月 10日 12時 07分]
世界観を近未来にすることで違和感がなく読み進めその上でメインに持ち出されたペンギンを活かしきれている。
SFは科学が進んだもの空想を指すが、こちらは舞台を氷河期にすることで空想を強く押し出すことに成功している。今作は科学×空想のSFではなく言うなればペンギン×空想。そこにしっかりと科学の説明を加えることにより
ペンギン×空想を成り立たせている、一読者である私が作者の技量の高さと発想力に感服した瞬間であり、是非ともこのレビューを読んだかたはこの作品を読んでもらいたい。おもわず「そういうことか」と頬が緩むだろう。
人間は理解することで感情が高まるものだ、是非高まりたいそこの貴方におすすめする。

これにて、失礼いたします。
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