イチオシレビュー一覧

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本格ファンタジー

  • 投稿者: 六文銭   [2023年 09月 04日 00時 46分 ()]
時々というか今も本格ファンタジーが話題になりますが、その中にはなろう系やラノベは薄っぺらい、本格ファンタジーこそが正義みたいなことを言う連中もいますが、作品の深さ、設定の作りこまれているところとしては、僕はこの作品は本格ファンタジーだと思います。(そういわれる作品を読んだことはありませんが)
異世界転移だけど、主人公が無双したりするけどテンプレではないです。
双子のヒロインと旅をしていきますが、その道中でのトラブル解決は面白く、後半で、世界の謎が明かされていくところはこうなのかと驚きます。
テンプレに飽きた人や面白い作品を探している人はぜひこの作品を読んでみてください。

昔読んだ「アレ」を思い出した

今はもう忘れ去られた「ラグナロク」という未完(なろう版とリメイク版も含めて)の名作ライトノベルがあるのですが、この作品を読んでいるとそれを思い出します。
傭兵、ランク、二つ名、という男の子の中二心をくすぐるフレイバーに、「ラグナロク」にはいなかった美少女ヒロイン(しかも二人!)が加われば、そりゃ面白い。

魔法というワードは出てきますが、戦闘面ではあまり出しゃばらず戦闘補助のギミックとして収めているところも個人的には好感触です。魔法戦士や魔剣士がズッカンドッカン遠距離で打ち合ったらせっかくの傭兵というフレイバーが薄れてしまいますから(笑)

異世界転移に古代文明の遺産、強い主人公と美少女など、一見ありがちな設定に見せかけて、作者の書きたい世界観がカッチリ作り込まれた良作です。

安心安定の面白さ。

  • 投稿者: まっつ   [2021年 05月 10日 19時 33分]
まず
作者の知識力、文章力が素晴らしい。

「あ、作者さん、相当頭が良い人だ」
とすぐ気付く。

こういう言い方は他の"なろう作家"さんに
侮辱的かもしれないけど‥‥
力業、飛び道具、ハイテンションで
面白さを作っているのではなく

実力で作り上げている感じ。
あ、プロだっと一言に尽きる。
作者の能力と、物語の設定が釣り合ってる。
だから面白さが安定してる。

誰でも書ける作品ではない。

繋ぎ止めるは、双つの金色

  • 投稿者: 宵凪海理   [2021年 01月 04日 21時 30分]
気が付いたら異世界に迷い込んでしまった、高校一年生のトール。
冒険者となり帰還の術を探し、危険な遺跡に踏み込んだりもしたが……努力は実らず。
異世界十年目を迎える節目の年に、この世界で生きて死ぬ覚悟を決めた。
そんな彼の下に、とある双子の姉妹を守ってほしいという護衛依頼が持ち込まれて。

いつか元の世界に帰れるかもしれない。
そんな淡い願いが胸中にあったからか、トールには親しい人があまりおらず。
端的に言えばボッチの冒険者だった。
彼と縁が出来た双子は、旅をしながらこの世界での思い出を積み重ねていく。
訪れた街で、なんども騒動に遭遇してますが。
長年冒険者をしていたトールの腕前は確かですし、双子の知識も頼りになるので、安心して読めます。

しっかりとした作品です

  • 投稿者: 嵐爛   [2020年 09月 22日 19時 21分]
一言であらわせば、古き良き時代の作風を彷彿とさせる、しっかりとした作品です。構想も、文体も、登場人物の有り様もしっかりとしています。
古き良き時代の作品に、近年流行の異世界転移物を入れたような感じです。
”古き良き時代の”を繰り返すと批判的に聞こえるかもしれませんが、そうではありません。なろうで流行しているライトノベルは、とにかく展開が速いです。
主人公にチートがあって、作中でも他人の思惑など踏み潰すように物語が展開していきます。
それに対して、この作品の登場人物たちは、地に足をつけている登場人物たちです。その世界観のなかで、主人公のちからは天才という程度で、チートで世界を壊す存在ではありません。
このように世界観や構想はしっかりとしていますが、逆に言えば、昨今流行作品のようなダイナミックさや爽快感は減じているとも言うことはできるかもしれません。
いずれにしても良作だと思います。

あ、これは書籍化するわ

  • 投稿者: moo   [2020年 08月 13日 10時 47分 ()]
 この作品の素晴らしい点は、オリジナル異世界の設定と地球の文明をうまく混ぜ合わせた所である。

 作者が頑張って独自で調べたであろう一般ラノベとは異なる科学知識が世界観によく合い、読者を飽きさせず物語に引き込む。

 ライトノベルでよく売られている作品の科学知識は、テンプレートと言って良いほどにどこかで見たことのある展開ばかりだ。それゆえにこの始めて読む展開が私に新しさ、面白さと最近得られていなかった感動を与えてくれた。

 ありきたりマンネリな作品が書籍化しているのにこの作品に購入するする価値がつかないことなんてあるわけない。私は買うぞ。

2020年 08月13日


と書いてあったが、みごとに書籍化した模様
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