イチオシレビュー一覧

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これぞ野球青春モノの金字塔!!弱虫ぶらさげて空を仰ぐ、その先にある物は――

∀・)こんにちは~。斎藤佑樹投手の引退報道を知って「そういや高校野球にハンカチ王子っていたな~」とひと昔まえの甲子園を思いだしたイデッチです。


∀・)そんな日に読んだ作品がこちら。学生たちの野球をテーマにした青春野球モノになります。野球マネージャーになった一ノ瀬さん、それは捕手の佐伯君に恋をしたから。その佐伯君は「幼馴染の深井さんを試合に呼びたい」という想いを持つ――


∀・)このレビューよりまえにレビューを記した在り処様が言われてます。凄いからカッコいいんじゃない。強いからカッコいいんじゃない。みっともなくても全力で頑張るからカッコいいんだと。そう、これはそれを極めたスポ魂小説なのです。読んでみて貴重な経験をしたとすら感じた。その読了感、そこのあなたにも味わって欲しい!ぜひ一読を!


∀・)PS:本作は僕主催のスポ魂なろうフェス参加作品でもございます☆☆☆彡

いつも全力でちょっと馬鹿、そして最高だったあの頃に

  • 投稿者: 瀬川雅峰   [2020年 07月 01日 21時 08分]
 本作で語られる幼い日の思い出は、ほろ苦い。
 夢を諦めた少年と、責任を感じながら生きてきた少女。心に棘が刺さったままの大切な仲間たち。かけられなかった言葉、癒やせなかった傷。

 でも!
 一つの夢が壊れたからって、そこで歩みを止めたりしなくていい。全てをあきらめる必要なんてない。前を向こうとする限り、世界はこんなに楽しくて、キラキラしている。

 青春のトロフィーは黄金の優勝カップなんかじゃない。
 走った。打った。笑った。泣いた。
 プライドをぶつけ合った。優しさの使い方に悩んだ……みっともなくて、意地っ張りで、馬鹿。
 胸の中に刻まれた一つ一つが、いつしか自分だけのトロフィーを作るのだ。

 振り返ったとき、最高だったとわかる日々。
 もう一度、あの日のグラウンドの匂いを感じよう。

不器用で一生懸命な青春。登場人物のひとりひとりを、応援せずにはいられなくなります!

  • 投稿者: 砂礫零   [2020年 06月 27日 02時 43分]
野球部のマネージャー、一ノ瀬 秋穂は、好きな先輩の引退試合のために奮闘する。中でも頑張ったのは、その先輩の幼馴染み、深井 清良を試合に連れ出すこと。
清良は、ある事件から心に傷を負い、今では表向き野球から離れてしまっている。
けれども、先輩たちにとっては、彼女も大事なチームであるに違いなくて……。


人は誰だって、触れられたくない過去の傷がある。そこに触れるには、覚悟や勇気、責任感が必要だ。大抵の人は、なるべくなら触れないよう、気をつけ、避けようとするのではないだろうか。

しかし、本作の登場人物たちの誰ひとりとして、そんな器用さは持ち合わせていない。
彼らは、不器用に、だが一生懸命に、お互いに向き合い、三年生最後の試合に臨むのだ。

胸を打つ青春が、ここにある。

ピュアな青さに戦慄してください

  • 投稿者: 水渕成分   [2020年 06月 26日 05時 47分]
どうしてこうなるのかなあ……
なんて言いたくなるようなシュチュエーションってありますよね。

出てくる登場人物がみんな一生懸命で、人のことを思いやって、えっ? と思うような行動力もあって……

ところがそれが組み合わさると、何故か空回りだったり、爆笑のタネになったりして、何でこうなるの? って……

だけど、さわやかなのです。

そんな世界……

ピュアな青さに戦慄して下さい。

フルスイング……全力で完全にバットを振り切ること

  • 投稿者: 在り処   [2020年 06月 23日 10時 25分 ()]
 あなたは今を全力疾走してますか?

 一ノ瀬秋穂は年上の弱小野球部のエース、佐伯に憧れて野球部マネージャーになった。
「ミーハー女は要らない」と佐伯とバッテリーを組む二宮から猛反対を受けながらも、必死の努力で徐々に野球部マネージャーとして認めらめる一ノ瀬。

 佐伯らが3年になり最後の試合が近づいた時、一ノ瀬は佐伯の幼馴染であり、一度も試合を見に来ない深井清良をなんとかしようと動き出す……。


 不器用で馬鹿野郎達の青春に笑い、そして泣いてしまう。


 強いから、凄いからカッコいいんじゃない。

 みっともなくたって全力で駆け抜ける姿がカッコよく、感動するのだ!


 物語は今、クライマックスに向かっている。
 是非貴方も曇天の中、フルスイングした白球の行方を見届けて欲しい。

 きっと、忘れかけていた何かを思い出すだろう。

片思いってのが一番楽しいよねえ

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 06月 22日 07時 43分]
管理

これは別に青春ものに限らず思うことなんだが、片思いってのが一番楽しかったりするのである。存外、付き合ってみると、自由が利かなかったりするのであるが、片思い期間中には、付き合ったら、好きな人がいろいろなことをしてくれるかのように思えるものなのだ。

これは立場が逆になると面白い。片思いの人は目を輝かせて、あなたの良いところを100倍ブーストぐらいして褒め称える。しまいには、「その靴の結び方が素晴らしい」とまで言ってくる。とりあえず、落ち着けといっても聞いてくれない。

「いや、でもさ、ブーストし過ぎだからねえ。おいら、単なる高校生だよ」

なんて思うのか思わないのか。でも、まあ、この小説の野球少年はたしかに輝いているんだけど……、そういう心理はあるのかなあと思う。

たかが青春、されど青春

  • 投稿者: 間咲正樹   [2020年 06月 21日 18時 30分]
先ず本作は何よりタイトルがエモいです。

『曇天フルスイング』

昨今のなろうの長文タイトルに真っ向から挑んだ、シンプルながら奥行きのあるタイトル!
フルスイングという単語から連想される通り、本作はとある高校の野球部を舞台にしたヒューマンドラマなのですが、とにかく登場人物の男女がみんなこれでもかってくらい青春してるんですよねえッ!!!
――私もこんな青春を送ってみたかった……(落涙)。

現役で青春ど真ん中な方も、かつて青春を謳歌していた方も、読めば必ず心の奥底にブッ刺さること間違いなしッ!!
物語はいよいよクライマックスを迎えようとしております。
ただ、既にハンカチが何枚もグシャグシャになってしまいました……。
このまま最終回を読んだら、果たして私の体内の水分はもつのでしょうか?(不安)

みなさんも是非、ハンカチを大量に用意してから本作をお読みください!

男二人に女が一人。それを見つめる女がもう一人。

  • 投稿者: 暮伊豆   [2020年 06月 19日 02時 20分]
野球、バッテリー。
ピッチャーは主役でキャッチーは補佐役であることが定番だ。
だが、主役だろうが補佐役だろうが人にはそれぞれ『傷』があるものだ。
目に見える傷もあれば、目に見えない傷だってある。
そんな傷を持つ男が二人に女が一人、合わせて三人。

傷はないが、いや傷がないからこそ他人の傷を癒そうと躍起になる女がまた一人。

愛なのか恋なのか。
それとも友情なのか。

分からない。
分からないことが、きっと青春なんだろう。


クライマックス間近。
今から読むのが最適のタイミング!
打ちごろの球を見逃すな!
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