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どんな願いも叶う、それは本当に幸せだろうか

悩みを抱えた者だけがたどり着く城の奥深く。
そこにはどんな願いをも叶えてくれる、魔法の鏡がありました。
貧乏で悩むなら大金を
不細工に悩むなら美貌を
恋人が欲しいのなら愛してくれる人を
何人もの人が鏡に願いを言い、鏡はそれを叶えてきました。

そんな鏡のもとに現れた一人の少女。
少女が望むのは……

少女が鏡に告げる言葉がとても深く考えさせられる。
なろうでも指折りの名作です。

人の願いとそれが努力もなしに叶ってしまうことの怖さ。そのことが分かってしまう、そんな童話です。

  • 投稿者: 水渕成分   [2021年 05月 21日 19時 55分]
家紋武範様主宰の「隕石阻止企画」参加作品です。

また、同じ作者様のシリーズの一作ですが、これだけで読めます。

3530字の童話。でも、奥が深い作品なので十分大人が鑑賞できます。

この物語、最初の主人公は森の中の城の奥の部屋にある「魔法の鏡」です。この鏡は訪れた人の願いを何でも叶えてくれるです。

そして、鏡もそのことをとても誇りに思っています。

だけど、ある日、地味な少女が「魔法の鏡」を訪ねてきた時に、「魔法の鏡」が叶えてきた願いの正体が分かってしまいます。

それは一体何かは、実際に読んでお確かめくださいね。

人の願いとそれが努力もなしに叶ってしまうことの怖さ。そのことが分かってしまう、そんな童話です。

鏡よ鏡、あなたの願いは――。

白雪姫に登場した魔法の鏡。
日本の妖怪の1匹『雲外鏡』。

鏡に関するキャラは色々いますね。

そして日本の呪術では、霊的な世界と繋がるために鏡を、それも2つ(某オカルト雑誌より)用い、そして合わせ鏡の中に映る鏡像の1つは己の死に際の顔だとか。

鏡はファンタジーとは切っても切れない関係ですね。

本作にもそんな鏡が登場します。
しかも、対面する人の願いを叶えてくれるという、人によっては重宝するかもしれない鏡ではありますが……叶えられる相手の願いは“1つのみ”。

そして願いを叶えた者は――。

まさかの展開に、驚く事必定。
さぁあなたも……せひろさんが描くファンタジーシリーズへと、ぜひ足を踏み入れてみてください♪
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