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※注 宮本君は恐ろしかったです#

  • 投稿者: あおば   [2020年 07月 09日 22時 15分]
主人公の拓真は、派手な自分の容姿を気にせず接してくれる悠希が、どうして自分と同じようにみんなに避けられているのだろうと疑問に思う。
そして、ある日偶然に見かけた、クラスメイトのノートに書かれた言葉。
ちょっと可愛い親友が抱える謎、それを知ったときに拓真の選んだ答えとは。

一人称で描写されることによって、感情の機微がいい感じに伝わってきます。
クラスでの孤立、気軽に話しかけられるのはお互いだけ。
自然と深まっていく友情が微笑ましくもあり、読んでいる私としては不安にもなっていきました。
だって、宮本君は恐ろしい――はずなのですから。

さて、皆さま、一見普通に見える宮本君のどこが恐ろしいのか、ぜひお読みになって確かめてみてください。
そして読み終わったら、宮本君のどこが恐ろしかったのか、少しだけ考えてみてほしいと思います。
まあ、そういう読み方も楽しいのではないかというちょっとした提案です。
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