イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

未来を手繰る物語

「終焉の幼女エルルと死なずのライザ」

 はい、ご斉唱下さい。

「終焉の幼女エルルと死なずのライザ」

 言った? はい。これでおっけー。覚えたら帰っていいですよ。




 冗談はさておき。

 この物語の主人公はエルル。23才のお姉さんだった筈が、ふとした事から幼女になってしまったお人です。

 そして、寿命あと1年。

 主人公エルルの目的は「自分を幼女にした遺物」を追う事。
期限1年を過ぎれば、死に至る。
なお遺物とは作中に登場する不可思議なアイテムたちの事です。

 エルルは目的を果たし、1年より先の未来を手繰り寄せる事が出来るのか。
壮絶な人生を歩んできた彼女は、どんな今を歩むのか。
その重苦しくも必死だった過去とは、如何なものだったのか。

 美しい文章と激熱の展開が織りなす傑作です。是非、あなたも!

幼女なお姉さんがトニカクカワイイ! ドラマティックバトルファンタジー!

レビュータイトルにある「幼女なお姉さん」という言葉。
それは、終焉の幼女エルルちゃんを指しています。

一見書き間違いに思うかもしれませんが、書き間違いではありません。

このエルルちゃん、トニカクカワイイ!
萌え萌えなのは当たり前。
凄惨な過去と宿命を背負い、放っておけば壊されてしまいそうな小さな身体の少女ですが、それでも強く立ち上がり、強く戦い、強く抗う。
そんな姿勢にシビれます。

強くも危なっかしいエルルの元に現れたのは、ロリコン魔法使いのライザ。
ライザもまた、ただのロリコンではありません。
ずっと独りで戦い続けてきたエルルの仲間として、エルルを護ろうとするヒーロー。そのカッコよさにシビれます。

詩のようにキレイな文章で紡がれるのは、灼熱のバトルと、ライザ・エルル・そして敵まで絡めた重厚なヒューマンドラマ。

じっくり物語に浸りたい時や、寝る前の読書にもオススメです。
↑ページトップへ