イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

これは恐怖(ホラ―)という純愛か

  • 投稿者: 古都ノ葉   [2020年 07月 19日 15時 01分]
ずっと自分達の死を見続けていた二人。
その電車に乗ればどうなるか、行き着く果てはどこなのか。

知りすぎていたのに「乗らない選択」はしなかった。

それは女にとって刹那の快楽に酔う一瞬であり、男の腕に抱かれる哀しき希望でもあったからだと思う。
導かれるように狂気に染まり、受け入れることが運命だと信じていた。

しかし男は――

大輪の花が夜空に浮かぶ時、終わりの終わりが始まる。

ラストまで読み終えた時に残るのは不思議なカタルシス。
お勧めです!
↑ページトップへ