イチオシレビュー一覧

ジンと中東の部族社会を重ね合わせて、現実の素材をふんだんに使いながら読み応えある正統派ファンタジーに仕上がっています。

主人公の成長や勝気なヒロインの健気な魅力、善悪併せ持つ師匠の葛藤、そして敵の圧倒的なまでの壮大さ。

サブキャラクターたちの魅力も素晴らしい。

宗教、種族、善悪、それらから逃げることなく描きあげようとしている力作です。
ネットの流行に食傷気味の人にお勧めしたい一押しの作品です。

暗闇でも光を失わない少年と、全てを思うままにする少女。
心の牙を研ぎ澄ます少年と、敗北を知り揺れる少女。

――開始の鐘は剣の旋律。

少年は確かな真実を欲し、少女はやがて恋をする。
抗い、拒み、叫び、挑み、最後に求むるは小さな平和。

儚き運命に立ち向かう、砂漠と海の物語。


重厚な構成、魅力溢れる展開、濃密な意味を持つ言い回し。疑いようもなく、トップレベルの文章力といえる。
その筆で書き綴られるのは、息をのむほど幻想的な浪漫譚。“ホンモノ”のファンタジーがそこにある。

一読する方には別世界が待っているだろう。
ぜひご覧あれ。

　--ジン、それは褐色の肌と優れた美貌をもち、魔法と長寿をもつ種族である。彼らの愛は永く、深い。

　ジンの統治する国、ファールス帝国。そこに人質となった海の都市の王子ペレウスが、幼くも美しいジンの姫君ファリザードに出会う時、激動の時代が幕をあける!

　凍てつく月下の砂漠行、猥雑だが活気溢れる露店、星の夜のオアシスのシーンはお気に入り。
　また、暴虐なる大公の画策や、蠢動する諸侯達、巻き込まれる諸部族などの様々な思惑が絡まりあい、先を読ませない。

　細部までしっかり造り込まれており、薄っぺらい魔法やスキルでないのが好印象。
　三人称のこの作品は文章もしっかりしており、くさみがなく読みやすい。
　更新はやや遅めだが、この質と量ならば待つ価値は十分。

　このサイトで最もオススメな作品の一つ。
是非ご一読を。

ども、新参者です。
早速ですが、自分がランキング見てる時に「え？なんで」って思ったことが何度もありんす。
なんでこれがのってないのって。
それの中の一つがこれ。

普通に楽しい。おれつえーとかハーレムとかチートとか、正直おえぇとか思う中でこういう良い純粋ファンタジーに出会えるのは運がいいなって自分で思う(。-_-。)

現実にはあり得なくて、どこかの別の場所を連想させられる。それに対して思いを馳せてワクワクする。そう言うのこそがファンタジーでそ！
物語が流動的で常にハラハラするのも魅力的です。
文才も達者でキャラが想像しやすく、作者の独りよがり感がない。

自分のように今のランキングに疑問を持たれる方、面白いのを探している方、読んで見てぇ～o(^▽^)o

（´・ω・｀）とてもヤンデレなダークエルフ達が大量に出る大戦乱ファンタジーさんだよ。

ヤンデレであるが故に好きな人を愛し、愛しすぎているが故に奪われたら滅茶苦茶恨んで復讐する激しい熱愛が凄まじい。

きっと、この大戦乱を引き起こしている剣の軍勢も、超大昔の恋愛沙汰とかあるんだろうなーと思えるレベルで、恋と憎悪の両極端に生きているダークエルフ達が見ていて楽しいと思った。

（´・ω・｀）メインヒロインもヤンデレだけど、立場的に主人公以外の人物と政略結婚しないといけないから、恋愛も難易度が高くて和んだ。

　どのような状況になったとしても、あきらめようとはしない少年の志がとてもよく、常に前向きに考え、動く。
　その少年に惹かれていく少女との心情変化から、彼に対する態度もだんだん変化していく。
　正直にいいますと、とてもクオリティが高く、国がどのように動くのか気になります。それと、ぺリウスとファリザードの二人がどのように動くのか気になりますし、彼女がどのように彼へアプローチするのかも気になります。
　逆境から上り詰めていく少年ぺリウスの動き、彼に恋するファリザードの恋模様、彼女の祖父がやろうとしていること。
　どれも気になりますので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。
　

　小国の王子であり、帝国の人質となっている主人公がその逆境から登っていく物語。
　恋愛要素、物語の展開。どちらも王道的な物で、そういう展開が好きな人ならきっと気に入ると思います。
　また、最初にある挿絵も素敵で、自分もそれに惹かれたのがきっかけです。
　ただ、それに相応しい内容に出来上がっていると思います。
　是非、ご覧下さい。