イチオシレビュー一覧

主人公が、人を寄せ付けないような、不思議な美少女を「助け」よう、とするところから話は始まります。少しずつその心に踏み込んでいって、最後は心開かせ抱えている問題を、解消はできなくても解決できる方向に持って行くことができます。

その後も二人の関係は接近していくのですが、彼は彼女の気持ちを受け入れることはしません。

そも最初から違和感、というか不穏の種は撒かれていたのですが、今まさにその種が花開こうとしています。彼女が問題を抱えていたのと同様、彼も問題を、大きな問題を抱えているようです。それが明らかになりつつあります。

物語は、今一つのクライマックスに向かっています。最後のクライマックスではありません。しかし、最大のクライマックス、かもしれないです。読まれていない方、ぜひ今この時の彼らの想いを、リアルタイムで共有していただきたく。切に。

これは、純粋すぎる若者の恋物語です。多分。

独特の空気感を持った文章。
無駄な言葉が無く、誤字、誤用も殆ど無いので
読みやすい。
それでいて、最低限の描写は有るので
場面がスッと想像できる。
会話のテンポも良い。
総じてなろうレベルの文章力ではなく優れている。

ヒロインや主人公の性格も面白く、
色んな意味で若さが溢れてると思う。

これからどう展開していくか楽しみな作品です。
読んでいて心地良いので続いてほしい。