イチオシレビュー一覧

【ジャンルへの回答】
なろう系のここがダメ？
なら、これを読めば良いさ

【様子が違う】
＂勇者というコードネームの兵＂として登場する主役
＂エルフが出る作品＂なのに、彼の装備は＂光線銃剣＂

「……どうなってんの？この世界」

そう、本作は世界観から違うんです。

【謎 の裏付け】
世界観に＂テンプレ＂と＂異物＂が同居は物語が進むと＂裏付け＂がされます。

ドラマと精密に連動する＂物語の為の設定＂
を用いた壮大かつ綿密なシナリオを堪能できます。


【能力、スキル、ステータス】

言い方は様々ですが本作のそれは＂チート＂
では無い。

＂単なる時流への逆張り＂でもない。

＂すぐ分かるテンプレ＂の代わりに、
王道な＂駆け引きのあるバトル＂を見せてくれます。

＂程よい現実感＂のあるSF的な設定ですが

＂文字媒体との相性が良い＂のです

ドラマ部分でも＂絶妙な作用＂をします。

必見！

　どこかのステルスゲームのチュートリアルのような序文から始まる物語はいちいちハードボイルドでどこかもの哀しい。

　機械帝国の兵士である勇者はテロリストと呼ばれる女を抹殺すべく戦場に投入される。しかしかの魔女はぐるぐる巻きにされて先に転がっていた。

　彼は少女を助けて共に歩む。
　人間の国。ドワーフの国。オークの国。そしてエルフの国。機械化された不思議な国へ。

　記憶のない男は悠久の時を歩むエルフと共に今の自分を形作っていく。

　人の失われた歴史のスコアをめくり。機械のような運指で拙くあがく曲の如く。
　オークのような力強さでフットペダルを踏み、ドワーフのような秘められた情熱で歌を放つように。
　エルフのようにそっとメトロノームに傾聴し今を形作ればいい。

　ひとの心はマルチタスクに向いていない。
　愛も眞も。君と。君たちと歩み進め。

　――諸君らの清聴に感謝する――

技術や世界観がしっかり練りこまれていて、ストーリーの謎とともに、
主人公の視点で地に足の着いた世界が開けていくのが、とてもワクワクする作品です！

機械とファンタジーが同居し、未来的な銃を扱う『勇者』と、エルフの『テロリスト』という、
一見アンバランスにもみえる組み合わせが目を引き、
その中での価値観やバトルの駆け引きも魅力的なのですが、
それだけではありません！

この感覚は、読んで感じてもらいたいので明言は避けますが、
今現在、私は主人公（男）の素朴にも近い純粋さ、賢さ、可愛さに、毎日身もだえています…！
はっきり言って萌えます…！！

他にも魅力的なキャラクターがたくさんいるのですが、ぜひ読んで確かめて…！

彼らがここからどう変化、成長していくのか、
冒険を通じ、どういう人間関係をつないでいくのか、
期待が膨らみます！

『金ボク』シリーズから読んでいる者です。
　今度の作品は、これまでの『金ボク』シリーズとはまた雰囲気の違う作品となっています。

『金ボク』は端的に表現すれば硬派であり、時流や「なろうらしさ」とは無縁な、ハードボイルドな印象を受ける作風でした。無論、それも『金ボク』の魅力のひとつであり、また作者である神田大和さんなりの挑戦だったのだと思います。

　この『君エル』ではタイトルも、世界観も、設定も『金ボク』とは打って変わったスタイルとなっていますが、その挑戦的な姿勢に変わりはありませんでした。

　勇者と呼ばれた主人公・ジョンと、５００年の時を生きるエルフの少女・シルフィの親子のような、姉弟のような不思議と柔らかい関係が特に好きです。これから二人がどんな旅と出会いを経験し、そして変わっていくのか。
　とても楽しみです。

神田さんの作品に触れるのは今回の君エルが初めてですが、本当に楽しく読ませていただきました。
作中私が特に気に入っているシーンは、驚く時間が無駄と判断し加速思考を発動させるシーンです。ジョンは熱い男ですが自分を見失わず冷静な判断が出来る男で好感が持てて好きです。
まだまだ序盤ではありますがこの先も楽しみにしています。
これからも応援しています！

作者さんの別作品からのファンですがまた新たに魅力的なキャラを
送り出してくれました
自身の道先に迷う主人公を大人の距離感で導きながら随所にお茶目な言動
で和ませてもくれるヒロイン
かっこいいかわいいそして頼れる先導者エルフをお求めの方是非

他にも魅力あるライバルキャラに謎を多く含んだ主人公
先の展開が気になるストーリーとおすすめです！