イチオシレビュー一覧

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これぞまさに生き地獄

もう取り返しのつかないバットエンドというのは
こういうものだということを忠実に再現した素晴らしい作品である。
冷酷な言葉を浴びせ続けた結果、間接的に幼馴染を※してしまった罪悪感。
裁いてほしいのに結局は自身の保身に回ってしまった自分に対する嫌悪感。
好きだった幼馴染を永久に失ってしまった喪失感。
これだけでもすでに生き地獄なのは明らかであるが、
そこからさらに自分の周りの家族や友人が自分を心配するという
気遣いという名の刃物でザクザクと心を刺していくという、
もはや救いようのないものとなった。
はっきり言おう。
これは全く救いのない結末を描いた神作である。

※は伏字です。
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