イチオシレビュー一覧

ジャンルと話数からは予想できない程ギッシリと詰まった物語、でもテンポが良いので窮屈さなくスルスル読めました。ちょっとした長編スペクタクルを読んだ様な満足感のある作品です。

内容:
目まぐるしく変化する情勢と人間関係に翻弄される主人公二人。シリアスな場面の合間に彼らの心情が軽い口調で織り込まれることで笑いと甘さが加わり、緩急程好いバランスで物語が進みます。
イベント盛り沢山で作品が短いと感じることはありません。ストーリー展開はかなり速いですが、違和感のない流れで最後まで楽しめます。
(多少ごった煮感あるかも？そこは好みですね。)

他の登場人物や周囲の状況も興味深い要素満載。欲を言えば長編verとか外伝…？は一作ありますね、色々広がっていって欲しい作品です。
勿論こちらはこれでスッキリ完結していて満足度は充分です。
あとはネタバレが勿体ないので、是非ご一読を。

ただの恋愛劇に終始しない描き方がものすごく良かったです。
結構視点の変化が激しいため、海外ドラマ好きな人にはぴったりかも。短いのに、骨太で、最後まで怒涛の展開が続き、終盤は本当に何度か目をひん剥いた(まだくる？！まだここからくる！？終わるの？！ってなってました)

実は、本作を読む前に、後から発表されたアメリアの物語を先に拝読しました。
そのため、ギレンシュタイン皇国への肩入れが半端ではなく、読み進めるのが途中きつかった…。あまりにも皇国ファンになりすぎて、劇中起きるある出来事への衝撃たるやすさまじく、読み終えた後の余韻とともに、しばらく茫然としてしまいました。まじか…、としばらく呟いていた。多分登場人物より私の方がショック受けていた気がします。
また、しばらくしたら読み返したいと思います。
素敵な作品をありがとうございました！

のっけから、どうでも良い話で恐縮だが、恋愛ジャンル作品を拝読していて、気になることがある。
婚約破棄ものには、イケメン登場率が高く（作者は女性か？）、現代恋愛ものには、巨乳女性がよく出てくる（作者は男性？）ということだ。
これらの外見が、ストーリー展開に必須な設定なのか、私にはよく分からない。
そんな時、本作に出会った。タイトルが目についたのである。わざわざ「ブサイク王子」と書いてある。でもって、相手の姫君と将棋をさす？　いつの時代のどこの国の話かと思って読み始めた。
夢中になった。
ブサイク王子は人格と能力が超イケメンであり、武断の姫君は、ただじっとして王子様を待つ女性に非ず。将棋のシーンも効いている。さらに国家間の戦争において、戦略が理にかなっている。
異世界恋愛ジャンルの作品として、破格に面白かったことを報告する！