イチオシレビュー一覧

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健気な真っ直ぐさは時に不幸を呼びもします。でも、この物語のように最後は幸せになってほしいですよね。

  • 投稿者: 水渕成分   [2021年 11月 17日 21時 43分]
は黒森冬炎様主催の「ライドオン・テイクオフ〜移動企画〜」参加作品です。

25037字のヒューマンドラマ。13部分に分かれ、とても読みやすいです。

主人公は三十代半ばの青年碧人(あおと)。彼は最愛の妻を亡くし、失意の中にありました。

しかし、壊れた状態で、敷地内に棄てられていた旧式のアンドロイド「ユキ」を修理して再稼働。また、お得意様の孫娘ヒナちゃんを預かってから、徐々に明るさを取り戻していきます。

だけど、そんな暮らしにも暗い影が……

ここから先は実際に読んでお確かめください。

健気な真っ直ぐさは時に不幸を呼びもします。でも、この物語のように最後は幸せになってほしいですよね。

もしも心があったなら……。

  • 投稿者: 退会済み   [2020年 10月 24日 20時 41分]
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 機械に心、感情はない。当たり前ですよね、機械とは人の手で作られたプログラムにより動いているのですから。
 でも、もし……。もしも機械が心を、感情を有する事となってしまったとしたら――。

 この物語の主人公、碧人は大企業を辞めて田舎で機械の修理業を営む青年だ。彼は最愛の妻を亡くし、笑顔を無くした。そんな彼は、ある時、壊れた旧アンドロイドのメイドロボを拾い、終了する。
 生活全般の世話を賄う事になった、10歳ほどの見た目年齢のAI少女はいつしか思う。碧人を、ハカセを笑顔にしてあげたい、と。

 作中で起こった事件により色々と悲しい出来事も起こりますが、読後感はとても清々しい作品です。
 是非、物語の『その後』へと想像の翼をはためかせてみて下さい。

人とAI こんな未来の愛の形も素敵だと思う

  • 投稿者: 鞠目   [2020年 10月 11日 19時 20分]
 AIと聞くとどこか余所余所しいものだと思いませんか?私はどうしても無機質なイメージがありました。こちらの作品、そんなイメージを崩してくれる優しい物語です。

 舞台は今よりちょっと発展している社会でAIもすっかり浸透しているご様子。AIの誤作動による事故が起こっているようですがそれは一先ず置いておきましょう。

 旧式アンドロイドのユキとロボット修理を生業とするハカセ。この2人の静かな生活にある依頼主の孫娘が加わる事で物語の歯車がゆっくりと動き出します。

 読者に様々な景色を想像をさせてくれる本作。後日談がこんなに気になる作品は初めてです。秋の読書のお供におすすめですよ!
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