イチオシレビュー一覧

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神秘的な蝶の群れが、ラブコメと伝奇とミステリを色あざやかにつなぎます

女子大生の宮森郁子(ふみこ)は、歴史ある神社の娘。
ひょんなことから知り合った風変わりなイケメン青年に依頼され、彼の助手をすることになります。
でも昆虫オタクの彼に振り回されているうちに、あらわれるのは謎また謎。

何気なく扱っていた神社の御守りには、どんな秘密が?
ご神域にしか生息しない、幻の蝶の正体は?
イケメン青年、実は御曹司?
そして終盤、緻密な伏線の数々がすべてつながり一気に回収されていく、その爽快感!

親しみやすいキャラクターたちと、手抜きを一切感じさせない作者様の執筆姿勢が強く印象に残ります。
長編ならではの読み応えを、どうぞじっくり味わってみてください。

そうそう。私は虫が苦手ですが、楽しく拝読できたことを申し添えておきますね。

この夏ぜひ読んで欲しい傑作

神社の娘・宮森郁子(ふみこ)と昆虫研究者・築井文史朗(ツクモ)。ひょんなことからツクモに出会い、助手のバイトをすることになった郁子。ただの生態調査のバイトのはずが事件に巻き込まれ、そしてそれは神社に伝わる伝説が深くかかわっていて――。というお話。
夏の田舎を舞台にした本作。どこか懐かしい雰囲気が文章からも伝わってくる。登場人物のキャラクター、描かれ方に人間味があり、まるで映画を見ているかのように鮮やかに物語を感じることができる。
昆虫に関する知識が出てくるが、郁子がツッコミ役となって展開していくため、置いてきぼりにされることはない。二人の軽妙な掛け合いと、残念イケメン・ツクモの微笑ましい恋愛に注目だ。
ぜひ多くの皆様に読んで欲しい。

不器用で、調子外れで、変なところで思い込みが激しくて、でも、素直で、誠実で、前向きなヒロインたちをきっとあなたも応援したくなると思います

  • 投稿者: 水渕成分   [2021年 06月 20日 12時 12分]
45万字弱の大作です。読みごたえはありますが、読みやすくテンポの良い文章、ストーリーの程よい起伏は、読んでおられる時間を心地よいものに変えることでしょう。

また、ジャンルはSFになっていますが、伝説や恋愛、サスペンス要素もあり、様々なものが楽しめます。

タイトルは「昆虫オタクと神社の娘」。主人公は神社の娘の宮森郁子。それが昆虫オタクの会社員築井文史朗・通称ツクモに出会ったことからいろいろなことに巻き込まれて行きます。

この作品で魅力的なのは、このカップルのキャラクターです。不器用で、調子外れで、変なところで思い込みが激しくて、でも、素直で、誠実で、前向きで、きっとあなたも応援したくなると思います。

さあ、あなたもこんな二人に寄り添うように歩いてみませんか?

昆虫オタクと伝奇が交差する時……物語は始まるッッッッ

本作は伝奇小説である。
SFとあるけれど伝奇モノ。

まさかの組み合わせ。
もしや異星人絡みの事件でも起こるのか(違

簡単に言えばトックリや某京極氏小説みたいに、妖怪要素があるけど事件を起こしているのは人間だとハッキリしているタイプの奇妙な物語である。

そしてそんな物語を紐解くのが……見た目は大人!

コミュ力は中学生並みの昆虫オタク、通称ツクモ!

彼の科学的な知識は果たして、作中の主な舞台である、蝶の神様を祀る七曜神社、そしてその神社の娘である……ちょっとした特殊体質の女性ことふみちゃんの謎に光を当てられるのかッッッッ!?!?

というか個人的にはその推理力でふみちゃんとの仲を円滑に深めてほしいッッッッ!!!!(ォィ

果たして2人の仲、そして七曜神社の謎の行方は……!?

心躍る昆虫推理ロマン、甘酸っぱい気持ち付き。

是非ともご堪能くださいませ<(_ _)>

SF伝奇ラブストーリー開幕!? ライバルは昆虫大行進ッ??

イケメン……美形は何かとお得だ……。
主人公の郁子(ふみこ)が出逢った青年、文史朗(モンシロウ)が正にそれだ。
花も恥じらう20歳の女子大生の頭に捕虫網をお見舞いし、あまつさえ『よっしゃー!』と雄叫びを上げ……。
熱中症で倒れた処を助けて貰ったにも拘わらず、目を覚ませば礼を言う前に捕獲した蝶々の心配……。

そんな残念な男であっても、イケメンならば大概の事は許されてしまうのだ!(あな怨めしや!)
郁子も罵声を浴びせはするが、気勢を削がれ怒るに怒れなくなり、気が付けば何時の間にか文史朗のペースに乗せられて……。

昆虫オタクの青年と神社の娘の掛け合いが絶妙なお話しです。
彼に振り回される郁子の運命や如何にッ!
並み居るライバル(昆虫大軍団)を薙ぎ払い、郁子は見事に栄冠(文史朗)を手にする事が出来るのか?

お話しはまだ序盤ですが、今後の展開にご期待下さい。
皆様のお越しをお待ちしております。
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