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温かな言葉の森へ

  • 投稿者: 石猫錯理   [2020年 10月 31日 09時 26分 ()]
 作者様の作品はいつも哀しい、哀しい、でも温かいです。
 読む内に作者様の心の温もりに触れるからでしょうか。

 雑学白夜シリーズは雑学をテーマに作者様が物語を紡いでいかれるのですが、どの物語も読者様を裏切る事のない感動へと誘ってくれる高いクオリティの作品ばかりです
 勿論、この作品も

 今回の物語のテーマはシカト
 主人公がシカトされ、操作を間違えてシカトの語源を知る事から、主人公が書く鹿の物語とリンクして進んで行きます

 作者様の作品に親しんでる方は、同じ雑学白夜シリーズの「私が烏しか描かない理由」と「自殺するサル」の主人公達がこの物語のキーになっている事に思わずにんまりするでしょう

 主人公が書く小説の主人公の鹿とシカト
 作者様が仕掛けたちょっとした言葉遊びもあなたの心をくすぐります

 同時に連載された「夜に探すしか」と合わせて読んで戴くと二倍に楽しめます



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