イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く伍 医務官と少年 5.緋澄まで読了!
この作品の魅力はつい読まされてしまう、という所にある。
読んでいる最中はその引き込む力が風のような作品だ、と思ったのだが、ひと心地ついてみれば、海のようでもある。
題材が”琉球風”であるからそのようなイメージと結びつきやすく感じたのかもしれないが、ただ南の島国の空気を感じたからこの様に表したわけではない。
出会いや別れがあり、しかしたとえ大切な人と遠く離れてたとしても心は繋がったままである、というところがさりげなく描かれており、その心と心のつながりが海を思わせるのだ。
設定の深みや世界が広がっているような空気感もまた、海らしい。
ところで、人喰いパンダの話を見て兄上が好きになりました。
弟のピンチに慌てて顔を青くする兄上、まことよきかな。
人間味が感じられると、やはり魅力マシマシになりますね!
この作品の魅力はつい読まされてしまう、という所にある。
読んでいる最中はその引き込む力が風のような作品だ、と思ったのだが、ひと心地ついてみれば、海のようでもある。
題材が”琉球風”であるからそのようなイメージと結びつきやすく感じたのかもしれないが、ただ南の島国の空気を感じたからこの様に表したわけではない。
出会いや別れがあり、しかしたとえ大切な人と遠く離れてたとしても心は繋がったままである、というところがさりげなく描かれており、その心と心のつながりが海を思わせるのだ。
設定の深みや世界が広がっているような空気感もまた、海らしい。
ところで、人喰いパンダの話を見て兄上が好きになりました。
弟のピンチに慌てて顔を青くする兄上、まことよきかな。
人間味が感じられると、やはり魅力マシマシになりますね!
ただのファンタジーではありません。
- 投稿者: ペンギン屋(osunaro管理人) [2020年 11月 29日 15時 01分]
27話まで読了。
村の風習や昔話を題材にしたような物語の始まりから、舞台は後宮にうつり、あれよあれよとストーリーが進んで気づけば27話。
この例えが適切かどうかはわかりませんが、まるで良質なディストピア小説を読んだような、何とも言えない読み心地の良さを感じました。
つかわれる言葉や文章は簡単ではないにも関わらず、過不足ない説明で頭にスっと入ってくる設定と物語。これはきっと、作者の文章力の高さがあってこそでしょう。
綺麗な文章で綴られる、どこかであったのかもしれない物語。これからも追いかけたいと思います。
良い作品です!
村の風習や昔話を題材にしたような物語の始まりから、舞台は後宮にうつり、あれよあれよとストーリーが進んで気づけば27話。
この例えが適切かどうかはわかりませんが、まるで良質なディストピア小説を読んだような、何とも言えない読み心地の良さを感じました。
つかわれる言葉や文章は簡単ではないにも関わらず、過不足ない説明で頭にスっと入ってくる設定と物語。これはきっと、作者の文章力の高さがあってこそでしょう。
綺麗な文章で綴られる、どこかであったのかもしれない物語。これからも追いかけたいと思います。
良い作品です!
資料の蒐集に裏打ちされた、しっかりとした土台造り。
世界観を表現する数々のギミック。
それらが琉球をモデルにした異世界へとあなたを誘うことだろう。
軽佻浮薄な言葉択びでは決してないものの、無為に重苦しいかといえば、断じてそんなことはない。展開そのもには重く、鬱屈した場面もある。
けれどそんな、優しいだけではない世界に、彼ら、彼女らは確かに生きている。
安易で安直な救いなどは其処にはなく、ただ、現実に抗う者たちが息づいている。
未だ、道半ば。闘う者たち行く末を共に見届けてほしい。
時にはこのように『ライト』ではない物語もいかがだろうか?
世界観を表現する数々のギミック。
それらが琉球をモデルにした異世界へとあなたを誘うことだろう。
軽佻浮薄な言葉択びでは決してないものの、無為に重苦しいかといえば、断じてそんなことはない。展開そのもには重く、鬱屈した場面もある。
けれどそんな、優しいだけではない世界に、彼ら、彼女らは確かに生きている。
安易で安直な救いなどは其処にはなく、ただ、現実に抗う者たちが息づいている。
未だ、道半ば。闘う者たち行く末を共に見届けてほしい。
時にはこのように『ライト』ではない物語もいかがだろうか?
昨今において西洋や中華圏、日本を舞台とした歴史小説は見かけることが多くなった。しかし、琉球を舞台としたweb小説は私が知る限り、あまりないと思う。前例があまりないだけに、それを表現することは難しいだろう。
今は琉球をあまり感じさせない構成となっているが、これから先に主人公が王宮に戻ったとき、琉球王朝の文化や慣習など明かされていくに違いない。
最後に…しっかりとした文体に、違和感を感じさせない話調、登場人物からひしと感じる魅力。そこに強く惹かれた。
骨太のファンタジーが読みたい人には必見の物語。
『百聞は一見にしかず』試しに読んでみてはいかがだろう?
今は琉球をあまり感じさせない構成となっているが、これから先に主人公が王宮に戻ったとき、琉球王朝の文化や慣習など明かされていくに違いない。
最後に…しっかりとした文体に、違和感を感じさせない話調、登場人物からひしと感じる魅力。そこに強く惹かれた。
骨太のファンタジーが読みたい人には必見の物語。
『百聞は一見にしかず』試しに読んでみてはいかがだろう?
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