イチオシレビュー一覧

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きゅんとする、柔らかな哀しみ

  • 投稿者: L→R   [2011年 05月 12日 07時 12分]
哀愁と、優しさと、愛らしさを感じる作品。
何度も何度も反芻すると、胸が締め付けられて、苦しくなる。
そのあと残るのは、ほんわかとした温かみと、小さな溜息。

想像力を少しもてば、総ての事を連想出来る単語の選び方だと感じる。
感じ易い作品と言えば好いだろうか。

鋭さが際立つ数々の作品の中で、久しく目の当たりに出来なかった”柔らかさ”という感覚を思い出した。

優しい孤独、それでもポラリスは天に輝く

  • 投稿者: 山羊ノ宮   [2011年 05月 11日 19時 26分]
人、人ありて人間と成す。
ならば、人を断てば人間もヒトと、獣と成すのだろうか。
言葉をなさなければ獣となるのだろうか。
いかに無様であろうとも、ただ生を全うしようとする力強さを得られるのだろうか。
今生きていることが、どうしようもなくみじめであるなど思わなくなるのだろうか。

人間は擬人の向こうに人間を見る。
なれば、彼の者の向こうにも人間を見るのだろうか。
それとも・・・それは神か。

孤独の淵にいる者よ。
答えを知るものよ。
彼の者は救いはしない。
ただ寄り添うのだ。
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