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冬ホラー2021、朗読ドラマ枠にして最高傑作ここに!!!

∀・)こんばんわ。コロナ禍のおかげで1日10時間以上寝ることが増えたイデッチです。冬は寒いからまさに冬眠に入る感じで毛布に甘えてます(決して可愛くない)。


∀・)そんなボクが主催している「冬ホラーフェス」の朗読ドラマ枠を獲ったのがこちらの作品の作者である生吹様でございます。そして執筆されたのがこの作品。否、名作と言いましょう。


∀・)舞台は山奥の村、そこで起きる怪奇現象、山で噂されるフクロという怪物、千歳という女、さまざまな人物と出来事が絡み合い究極のホラーを演出してくれてます。Youtubeで近々ドラマ化予定!!その幻想なる恐怖をとくと味わってください☆☆☆

読めば読むほど味が出る

  • 投稿者: 浦切三語   [2020年 12月 18日 23時 31分]
ムラ社会と異界としての雪山を舞台に、哀しき化け物を巡る恐怖話……そう耳にすると「なんだ、よくあるホラーじゃないか」と思いがちかもしれません。しかし王道とは、誰が読んでも面白いから「王道」と呼ばれるのであり、ホラー小説における王道とは「誰が読んでも怖いと感じるエッセンス」で満たされているのです。

このホラー小説は間違いなく「王道」のホラーです。骨太でありながら、しかし淡々としたキレ味の文章で描かれているので読み応えがありますし、なにより、作者様が「山の怪異」について詳しくなければ書けない小説です。

スルメのように、何度も何度も繰り返し繰り返し読むほど、倍増していく恐怖。そして一抹の悲哀。どうか多くの人の目に触れてほしいと思います。

古から語り継がれるモノは恐ろしい

古今東西、地方には様々な伝承が今も語り継がれている。
科学が進歩した現代で解明された物もあれば、今だ謎のまま人々に根強く信奉されている逸話もある。

こちらの小説は、おどろおどろしい昔話のようなホラー作品だ。

怖さの臨場感を引き立たせる文書も素晴らしい!

何より不気味に対する絶妙なアプローチ。
ハッキリ怪物を出してしまうと低予算映画の演出のようになってしまい、解らな過ぎるとイメージが掴めず恐怖が伝わらない。

霧に揺らめく蜃気楼を思わせる怪物に、読み手は肝っ玉を抜かれることだろう。



こちら、イデッチ51さんのラジオにて朗読されるとのことで、声が付いた時、どれくらい恐怖を堪能できるか非常に楽しみな作品である。
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