イチオシレビュー一覧

家紋武範様主宰の「隕石阻止企画」参加作品です。

２１８１字のハイファンタジー。読みやすく優しい文体です。

主人公はゴーレム。そう。泥で作られた人形です。

このゴーレム。悲しい運命の下、生まれてきました。

エルフの血が入っているということから人に虐待され、ゴブリンの村に逃げてきた錬金術師が最期の時に自らの血を混ぜ、「ゴブリンの村を守るよう」作り出したゴーレム。

でも、ゴーレムはとても優しい。触れ合った人の心も優しくします。

あなたもページを開き、悲しい運命の下、生まれてきたゴーレムの優しい心に触れてみませんか。

∀・)こんばんわ！天空の城ラピュタに出てくる巨神兵と友達になれる気がします！いでっちでーす☆


∀・)はい、今宵おススメしますのは巨神兵とほぼほぼ同じジャンルになるであろう、ゴーレムが登場するというか、ゴーレムがテーマとなったファンタジーものの掌編小説でございます。作者は僕が今回初めて読むことになりました工藤まなみさんでございます。ええ、色々なろうで活動されていたらその名をみたことがあるでしょう。工藤まなみさんの作品でございます。


∀・)え～読んで率直に思ったのは「作者さん、すごくイイ人なんだろうな」って感想ですね。それだけ作品の持つメッセージ性といいましょうか、物語の底から滲む温かさが良い読み応えを感じさせてくれる作品でした。ポイントは「そのゴーレムはどのようにして誕生したのか？」です。素敵な読み応えをあなたにも。おススメします☆☆☆彡

人間に追われていたボロボロな魔術師が、ゴブリンによって助けられた。ゴブリンとその仲間たちは、冒険者に討伐されようと、魔術師を守り続けた。

魔術師は、最後の力を振り絞って一体のゴーレムを生成した。自分を守ってくれたゴブリンたちを、今度は自分が守るために。

それから時は移ろい、あの時のゴーレムが一人の少女と出会う。少女は森の中で迷子になっていたのだが、ゴーレムが彼女の住む町の近くまで連れて行ってくれた。それ以来、少女はこのゴーレムのことが好きになった。

また、時は移ろう。
今度は一人の少年が、祖母のための薬を買いに、隣町への近道を通って、そこでゴーレムと出会い……。

時が移ろえば記憶は失われ、人もまた失われる。
しかし彼と、その優しい心は、いつまでもこの森と共に……。

ゴーレム。
錬金術によって想像されし土人形。
神が泥から人間を生み出した伝承に倣い、人がその神の領域へと至らんとした結果生まれた存在。

本作には、そんなゴーレムが登場します。
と言っても、錬金術師の召使いやボディーガードな感じのゴーレムではない。

錬金術師が護りたかった者達を、彼が死んだ後も護るために生み出された〝守護者〟としてのゴーレムです。

そんなゴーレムですが、ある日、１人の少女と森の中で出会い――。

最後は心がホッコリする事間違い無し！！
絵本になったら面白いと思うヒューマンドラマなハイファンタジーです！！

是非ともお読みくださいませ！！