イチオシレビュー一覧

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■生命が軽い!■予算が吹き飛ぶ!■それでも絶賛研究中!■

  • 投稿者: 中村尚裕   [2021年 08月 21日 23時 50分]
どこかイッてる、それでも妙に憎めない、猛者の集いし研究室。

踊る。踊る。
科学と怪異、人智と超常、心と語彙と研究者。

非日常と向かい合い、
組織の事情も踏まえつつ、
今日も今日とて大真面目。

超常怪異と呼ぶは野暮。
在るのは確たる『事案』なり。

生命の危険、だがその向こう、好奇と探求携えて。
研究と趣味、知識と技術、ぶち込み投げ込み叩き込み。
向かうは『事案』、手には珈琲、好き者キワモノ変わり者。

千人塚研究室、研究猛者が集う場所。
手段は問わず、道義も問わず、ただ求めたるは理と智のみ。

予算のために。
テーマのために。
探求一路、今日も征く。


『千人塚博士の異常な日常』


その『事案』、ただいま絶賛研究中。

人類はオカルトに負けていない、今のところは

  • 投稿者: ノラ博士   [2021年 04月 05日 21時 35分]
この世界にオカルト的な事象が実在し、人類の脅威になると認識されているならば、それに対処する専門的な機関もまた存在することでしょう。

そういった機関の在り方には、妖怪退治の専門家や超科学を駆使する防衛部隊などをイメージすることも出来ますが、『千人塚博士の異常な日常』では、それらより更に現実的なアプローチで対処する集団という印象を受けます。

彼女たちの超自然に対する接し方は、例えば現実の世界にオカルト的な事象が突如として発生した場合、そういったメソッドを我々は発達させるのではないか、と思わされるほど自然に作中の世界観に溶け込んでいるように感じます。

この作品の世界観はSCPコミュニティーという、不可思議な存在に対処する特殊機関を扱う作品群が下敷きになっているようですが、それを知らなくても特に問題なく楽しめます。知ってる場合は、平成以降の新しい怪談がメインな点が特異に感じられるでしょうか。

大胆な構成が織りなす重厚な世界観

  • 投稿者: 退会済み   [2021年 02月 20日 23時 59分]
管理
※注意!!読み始めは退屈に感じるかも知れません!!

かなり多くの専門用語や知っている体で話す登場人物達…説明が無いじゃんこれ!!と思ったあなたは伏線を見つけたかも知れません!
なんだこれ?そう思った部分が、数話後になって効いてくるこの感じは鳥肌ものです。
そして、謎が明らかになる度に世界のスケールが数段大きく拡がっていきます。
これでもまだまだ明らかになっていない部分が多く残されていそうなので、何度も読み返したくなってきます。

作者のカプセルコート先生の掌の上でころころ転がされている感覚が非常に心地よく感じる作品です。そして、安心したところで世界がどーんと広くなる!堪りませんよ!

自身をもっておすすめ出来ます。是非読んで見て下さい!
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