イチオシレビュー一覧

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あなたが私以外を好きになっても

  • 投稿者: 退会済み   [2024年 07月 14日 07時 13分]
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小さい頃からずっと「かわいい」と言われ続けていた桃。

その所為で周りの女子と上手くいかず、本来の性格とは違う自分を演じながら過ごすようになっていました。

そんな桃が知り合ったのが2つ年上の先輩。いつも屋上で焼きそばパンを食べている彼と話をしているうちに、少しずつ彼に惹かれている自分に気がついていたのですが、彼には好きな人がいて……。

報われない恋心を切なく描いた短編です。

桃の想いは届くのでしょうか?

捻くれた少女が拗らせた恋の物語。

  • 投稿者: ひょろ   [2021年 12月 26日 21時 06分]
小さい頃から可愛いせいで損ばかりしていた。
好きでもない男に囲まれて、女子からは嫉妬される。
だから人を寄せ付けない生き方を選んだ。
人が近寄ってこなければ自分が傷つくこともないから。

そんな寂しさを感じる高校生活を送りながら、ある日1人の先輩と出会う。
その先輩は私の可愛さに目もくれず、私の姉を一途に想い続けていた。

だから安心して傍にいられた。
いつしか傷つくことになるとも知らずに。

苦しくて恋しくて痛くて、奪ってでも欲しいの。
先輩のことを、誰にも渡したくない。

これは捻くれた少女が恋心を拗らせながらも幸せになるお話。


圧倒的尊さ!!!
可愛いせいで拗らせてしまっためんどくさいヒロインがとっても可愛いんです!
途中辛いことが続くのですが、涙ありのハッピーエンドなので安心してください!!

『かわいい』を武器に…

お姉ちゃんのことが好きな先輩と校舎の屋上で昼休みを過ごす。
加賀谷桃は、街を歩けば10人中10人が振り返る美少女。
だけど、姉に夢中な先輩は普通に会話してくれるから、その隣は居心地が良い。

そのお姉ちゃんに好きな人が出来た。
先輩は失恋し、桃は先輩が好きなことに気がついた。

卒業式の日に好きだと一方的に告白する。
「……先輩。絶対にまた私に会いに来て、私を見つけて、その時に返事を聞かせてください」

先輩は地元を離れて遠くの大学に通い、音信不通になってしまう。
そして……




5年経っても桃は先輩のことが好きだ。
いまでも機会があれば「高校のときの先輩が好きだ」と語る。

まだ桃は先輩を見つけることは出来てない。

だけど、先輩からは「加賀谷桃」が見えるように毎日頑張っている。
桃は可愛いから。
『かわいい』だけを武器にして……

桃の想いが実るまで

  • 投稿者: 宵凪海理   [2021年 03月 15日 20時 44分]
加賀谷桃は、可愛い女子高生。
あらすじには「美少女すぎる」なんて書かれていましたが。
実際、優れた容姿故にいじめられたり大変な目にもあったようで。
高校では面倒を嫌い、一人で過ごすようになった。

そんな彼女が、最近一緒に過ごしている先輩男子。
彼は、桃の姉が好きで。自分を好きになることがない、と思っていたから居心地が良かったとか。
けれど彼の想いは実らなくて……その時になって、桃は自分の恋心に気付くことになります。

その後も、歪な状態で二人の交流は続くことになって。一度は距離が離れる事になってしまいますが。「ハッピーエンド」タグがついてますので、安心してお読みください。

この気持ちは『好き』じゃないよね? 違うよね? でもこの感情につける名前を、私は『恋』以外に知らなくて。

  • 投稿者: 芹口   [2021年 01月 01日 21時 00分]
美少女すぎるが故に苦労してきた加賀谷桃は、好意を向けてくる人達に煩わしさを感じていた。

だから自分に対して無関心な先輩に恋をした。その無関心さに安心した。
なぜなら先輩は彼女の姉に好意を寄せているのだから。

これは少女の恋心から滲み出す、感情の物語。

綺麗なものだけが恋心じゃない。甘いだけが恋心じゃない。

誰かを想えば嫉妬もするし、結ばれないように画策だってする。

自分のことを好きにならないという安心感から始まった恋は、だからこそ振り向かせるまでに何度だって心が折れそうになって。

でも、それでも。

例え好きな人の恋心を裏切ってでも、加賀谷桃には手に入れたい未来があったから。



感情を刻み付けてくるような圧倒的な心理描写が魅力です。

ハッピーエンドだと分かっていても読み進めるのが辛くなるほどに心を揺さぶられます。

『かわいい』だけじゃ足りない恋に、ぜひ溺れてください。

忘れられたくない、貴方に。       刻みつけたい、私を。

  • 投稿者: nanana   [2020年 12月 30日 23時 42分 ()]
 最近ひょんなことから屋上で話すようになった先輩がいる。先輩はヘタレだけど、一途で異性の私に無闇に干渉してこない。だから、先輩の隣はついつい口が弾んでしまうくらいに安心してしまった。


そんな先輩が今、目の前で泣いている。
その理由も分かっていた。



だって……その原因を作ったのは私なのだから。

その日から私達の歪でいつも通りの関係が始まった。私はもうどうすればいいか分からなかった。ただ今の距離感を保つのに精一杯で……だけど、

「俺、遠くの大学受けるからさ。」

先輩の『思い出』だけにはされたくなかった。



これは、ちょっと愛が重いあざとい系後輩が鈍感な先輩を忘れさせなくする恋愛譚。

「ねぇ、先輩。
 私の『可愛さ』は貴方に届いてますか?」

主人公の強烈な感情に惹かれました

新着レビューに乗っていたので拝見させていただきました。

 序盤の主人公が自分の気持ちを伝えるシーンでぐっと引き込まれました。今までのモヤモヤした感情が積み重ねった結果がしっかり生きていてそれで僕は主人公に感情移入をしてしまいました。

 それから自分の武器が認めてほしい人以外に伝わっていく様が読んでて切なくなったと同時に、応援したくなりました。

 そこからの最後の山場は非常にショッキングでしたが逆にそれがよくて、ハッピーエンドを引き立てていてすごいと思いました。本当に主人公によかったねといいたい話でした。

 素敵な文章を書いてくださってありがとうございます。

 レビューというかは感想に近いものになってしまい申し訳ありません。

 この話は本当に感情の積み重ねがうまく書かれていて感動するのでぜひ皆さんにも読んでいただきたいです。

「私」と「先輩」との歪な関係が織り成す物語~彼は「お姉ちゃん」が好きでそんな彼を私は好きになってしまったんだ~

  • 投稿者: しんゆー   [2020年 12月 26日 16時 07分]
この作品は不器用なヒロインが「先輩」に『かわいい』を認めさせるまでの物語です。

私はこの物語の中で特に登場人物の「人間性」が印象に残りました。

この「人間性」を詳しく説明しますと、登場人物がとにかく人間臭いのです。

主人公であるヒロインも、葛藤の末に自分の利益のために行動してしまう場面があります。
「先輩」も自分の弱さによってなかなか前に踏み出せません。
しかし、両者は人間臭いながらも共に成長していき、物語の結末にたどり着きます。

それに加え、これまでに書いた事柄を主人公の感情と共に読者の心に訴えかけてくる、
そんな作者の心理描写の技量もこの物語をさらに上の段階へと昇華させています。

私はこの物語を読み終えた後、思わず初めてのレビューを書いてしまうほどに感動しました。

そんな感動を皆様にも味わって頂きたいです。
是非ご一読いかがですか?

ちなみにざまぁ展開は一切ありません。
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